スモーキングルーム第165回:将校の幻影とホテルの謎 (08.03.2026)

千早茜による連載小説「スモーキングルーム」第165回。酔った将校が「見ていた」と叫ぶホテルで、金ボタンと謎の声が交わす会話が夜の静寂を破る。精巧な木象嵌の床を歩く黒いタキシードの影、全身鏡から立ち上る煙——将校が恐れる「彼」の正体とは。

粉雪の朝の記憶:戦後開拓地の子供たちの別れ

小学2年生の冬、かまくらで遊んだ仲間との約束が、翌朝の粉雪の中で崩れる。戦後、山形県の開拓農民の子供たちが経験した突然の別れと、戸口につっかえ棒が掛かった家の前で肩を寄せ合って泣いた日を、83歳の筆者が回想する。

60年ぶり神幸祭 千葉・多古町で開催 伝統つなぐ (08.03.2026)

千葉県多古町の松崎神社で、60年に一度の祭り「神幸祭」が開催された。担い手不足や資金難を乗り越え、町民らが規模を縮小しながらも伝統を守りつないだ。神輿の練り歩きや海での清めの儀式など、感動的な光景が広がった。

東大寺二月堂で籠松明づくり 童子たちが技継承

奈良市の東大寺二月堂で、修二会(お水取り)の籠松明づくりが行われた。童子たちが長さ約7メートルの松明を仕上げ、12日夜に練行衆の道明かりとなる。寺は分散拝観を呼びかけている。

林家三平が国策落語披露 戦争の記憶を語り継ぐ

東京大空襲から81年を前に、落語家の2代目林家三平さんが戦時中の「国策落語」を披露。祖父が創作した「出征祝」を演じ、戦争に利用された芸能の歴史と、亡き両親の経験を語り継ぐ決意を表明しました。

八雲が愛した焼津の夏 足跡をたどり後世へ継承

明治の文豪・小泉八雲が晩年に避暑地として愛した静岡県焼津市。6度の夏を過ごした地で、没後120年を経た今も、彼の足跡を伝える活動が続いています。記念館では愛用品や手紙が展示され、多くの来場者を迎えています。

ハンガリー刺しゅう作家が京都で和装に伝統融合

ハンガリー出身の刺しゅう作家アンドレア・ポールさんが、京都の町家でワークショップを開催。母国の伝統刺しゅうを日本の着物や和装小物に施し、斬新な融合を生み出しています。参加者は100人を超えることもあり、両国の文化をつなぐ役割を果たしています。

国際女性デーのミモザ、蔵前神社で見頃

東京都台東区の蔵前神社では、国際女性デーのシンボルとして知られるミモザが咲き誇り、訪れた人々を魅了している。例年の見頃は3月10日ごろまで続く予定で、鮮やかな黄色の花が春の訪れを告げている。

鵜沼城セミナー、伊木山で信長の美濃攻略を解説

岐阜県各務原市で開催された野外セミナー「伊木山から鵜沼城を望む!」では、約100人が参加し、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で登場した鵜沼城の歴史を学びました。学芸員の解説で、織田信長の美濃攻略の戦略や伊木山城跡の重要性が語られ、参加者は当時の戦いに思いをはせました。

玉川上水の世界価値発信 小平でシンポ開催

国史跡「玉川上水」の保全と再生を考えるシンポジウム「世界から見た玉川上水」が4月5日、東京都小平市で開催される。専門家が歴史的意義や街づくりを語り、オンライン参加も可能。

戦後80年、各地で発見される「遺品拳銃」の謎 (07.03.2026)

長野県を中心に、戦後80年以上を経てなお各地で発見される「遺品拳銃」。その多くは先の大戦に由来し、暴力団関連を大きく上回る。祖父の遺品整理で見つかった拳銃から明らかになった元軍人の過去、満蒙開拓団との関連性など、戦争の記憶を今に伝える負の遺産の実態に迫る。

惣十郎浮世始末:隼太の謎めいた訪問とお雅の心の動揺

三毛猫との穏やかな時間を過ごしていたお雅のもとに、惣十郎の手下・隼太が突然訪れる。枇杷を手土産にしながらも、彼は「佐吉さんのいないところで話がしたい」と耳打ちし、不審な雰囲気を漂わせた。隼太の長々とした前置きに痺れを切らしたお雅は、ようやく本題を促すが、その内容は依然として謎に包まれたままである。

義父の8ミリフィルムで蘇る記憶、家族葬で発見の「HYプロダクション」

91歳の誕生日を目前に義父が亡くなり、家族葬で見送った山本亜紀子さん(54)。葬儀後、膨大なホームビデオや写真を鑑賞中、古い8ミリフィルムが発見され、50年以上前の映像が蘇る。河川敷でのたこ揚げや雪合戦など、生き生きとした家族の姿に感動が広がり、フィルムの最後に現れた「HYプロダクション」の文字が拍手喝采を呼んだ。

99歳が描くシベリア抑留の記憶、画集で戦友を鎮魂

第二次世界大戦中に満州へ渡り、終戦後はシベリアで約2年間抑留された広島県三原市の古谷巌さん(99歳)が、厳寒・飢餓・重労働の体験を油絵と文章で記録した画集を自費出版。長男と共に制作し、戦争の記憶を後世に伝える。

99歳元抑留者が2冊目の画集を出版、シベリアの記憶を継承

広島県三原市の古谷巌さん(99)が、第二次世界大戦後のシベリア抑留体験を描いた油絵作品集「シベリア鎮魂の譜~シベリア回想記2」を自費出版。長男の秀明さん(72)と協力し、厳寒や飢餓の中での戦友の記憶を絵と文で鮮烈に伝え、平和への願いを込めている。

震災15年、立川で祈りのコンサート 被災地の記憶継ぐ (07.03.2026)

東日本大震災発生から15年を前に、立川市で慰霊と復興を願うコンサート「立川3・11の祈り」が開催される。アートプロデューサーのしおみえりこさんは、被災地の復興は未完了と訴え、津波で汚れた布を衣装やパッチワークに再生する活動を続けている。

岡本太郎賞に「FUKUSHIMA5000」 震災後の福島を描く

岡本太郎現代芸術賞の最高賞に、兵庫県の高田哲男さんが選ばれました。東日本大震災後の福島県を描いた5000枚超のイラスト作品「FUKUSHIMA5000」が評価され、震災を知らない世代へのメッセージを込めています。

大山忠作美術館再開館 常設展「日本画日和」開催

福島県二本松市の大山忠作美術館が改修工事を終えて再開館し、第32期常設展「本日は日本画日和」が始まりました。同市出身の文化勲章受章者・大山忠作氏の大作を含む日本画の数々が展示され、9月13日まで開催されます。

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