源氏の名刀「鬼切丸」を木製漆塗太刀で完全再現、北野天満宮で特別展示
名刀「鬼切丸」木製漆塗太刀で再現、北野天満宮で展示

源氏の名刀「鬼切丸」が木製漆塗太刀で見事に復元、北野天満宮で特別展示が始まる

平安時代の武将・源満仲が作らせたと伝わる名刀「鬼切丸 髭切」が、木製漆塗太刀として原寸大で再現され、所蔵する北野天満宮(京都市上京区)でお披露目されました。この再現品は、鉄粉を使用した蒔絵の技術を駆使し、刃文やうつりを完全に再現した点が特徴で、同天満宮で開催中の特別展「刀剣今昔」で6月14日まで展示されます。

伝統技術と現代技術の融合で実現した精巧な再現

木製漆塗太刀は、全長108.5センチ、刃長84.4センチと、実物と同サイズで制作されました。材料には、北野天満宮の改修時に出た古材の黒檀を使用し、刀身の3Dデータを基に成形されています。特に注目すべきは、実物では見えにくい刃文やうつりの再現に蒔絵の技術を活用した点です。漆で木地を固めた後、銀粉をまき、さらに漆を重ねて刃文を研ぎ出す工程を経ており、木製とは思えない輝きを実現しています。

また、刀身の手元にはめる金具「はばき」も、朴の木や漆、金箔を使って再現され、細部までこだわりが感じられます。このプロジェクトは、菅原道真の没後25年ごとの式年大祭に合わせて進められ、2023年から2024年にかけてクラウドファンディングで費用を募ったところ、目標額1500万円を大幅に超える約5800万円が寄せられ、刀身の木製再現が実現しました。

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歴史的背景と展示の詳細

「鬼切丸」は、鬼の手を切り落としたという伝説が残る名刀で、源義家や源頼朝らに受け継がれた後、新田義貞や最上氏を経て、1880年に北野天満宮に奉納されました。今回の木製漆塗太刀は、この歴史的価値を現代に伝える試みとして位置づけられています。

一方、実物の「鬼切丸」は、4月18日から京都国立博物館(東山区)で始まる特別展「北野天神」で展示される予定です。プロジェクトを統括する前崎信也・立命館大学教授は、「実物と再現品を見比べることで、どこがどのように違うのかを感じてほしい。この太刀の存在や、伝統技術でここまでのことが出来ることを知ってもらいたい」と語っています。

この展示は、刀剣ファンや歴史愛好家だけでなく、伝統工芸に興味を持つ人々にも大きな関心を集めそうです。北野天満宮の宝物殿では、特別展「刀剣今昔」を通じて、日本の刀剣文化の魅力を再発見できる機会を提供しています。

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