福井県勝山市で伝統の「走りやんこ」開催 消防団員165人がまといリレーで士気高揚
福井・勝山で「走りやんこ」 消防団員165人がまといリレー (13.04.2026)

福井県勝山市で消防団の伝統行事「走りやんこ」が開催

福井県勝山市の無形民俗文化財に指定されている伝統行事「走りやんこ」が4月13日、同市内で実施されました。この行事は消防団員の士気高揚を目的としており、今年は11の分団から計165人の団員が参加し、街中を駆け抜ける熱い競演を繰り広げました。

まといをリレー形式でつなぐ疾走

参加者たちは長さ1.5メートル、重さ約2.75キロの「まとい」をリレー形式でつなぎながら、全長2.6キロのコースを疾走しました。コースには14か所の中継点が設けられ、見せ場ではまといを3メートルから5メートルも高く投げ上げ、次の走者へと受け渡す技が披露されました。

沿道には多くの地域住民が集まり、消防団員たちに大声援を送りました。特に中継点でのまといの受け渡しでは、観客から歓声と拍手が沸き起こり、伝統行事ならではの緊迫した雰囲気が漂いました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

1855年に起源を持つ歴史的な行事

「走りやんこ」の起源は1855年(安政2年)にさかのぼります。当時、勝山藩が地域の開墾と武芸の鍛錬場建設を進める際、消防組を総動員して完成させた偉業を後世に伝えるために始められたとされています。以来、毎年この時期の消防訓練として継承され、地域の重要な伝統行事として定着しています。

消防団の活性化と地域への呼びかけ

行事に参加した第6分団の前田健さんは、「近年、若い人の入団が少なくなっているのが実情です。こうした伝統行事を通じて、多くの方に消防団の活動を知ってもらい、新たな人が参加してくれればと願っています」と語りました。消防団では、地域防災の担い手としての役割を果たすとともに、伝統文化の継承にも力を注いでいます。

勝山市では、「走りやんこ」が単なる競技ではなく、消防団の結束力を高め、地域コミュニティの絆を深める機会としても位置付けられています。今後もこの貴重な無形民俗文化財を守り続け、消防団の活動を広くアピールしていく方針です。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ