フィリピンのNPO「LINKS」がIBBY朝日賞を受賞、子どもの読書推進活動が国際的に評価
国際児童図書評議会(IBBY、本部・スイス)は4月13日、子どもの読書推進に貢献している団体などを対象とする「IBBY朝日国際児童図書普及賞」を、フィリピンで活動する非営利組織(NPO)「LINKS」が実施している「Hooked on Books」プログラムに贈ると発表しました。この発表は、イタリア北部のボローニャで開催されている児童書フェアにおける会見で明らかにされました。
「本に夢中」を意味するプログラムが受賞
「Hooked on Books」は「本に夢中」という意味を持つプログラムで、フィリピンの恵まれない子どもたちを対象に、地元の文化や伝統を反映した児童書を提供する図書館を設立し、読書の楽しさを伝える活動を続けてきました。この取り組みが、国際的な賞の選考において高く評価されたのです。
プログラムでは、子どもたちが本に親しむ機会を増やすために、地域に根差した図書館を設置し、読書習慣の定着を支援しています。特に、経済的に困難な状況にある家庭の子どもたちに対して、質の高い児童書を無料で提供することで、教育格差の是正にも貢献しています。
授賞式は8月にカナダで開催
授賞式は、2026年8月にカナダのオタワで行われる予定です。この式典では、LINKSの代表者や関係者が表彰され、活動の成果がさらに広く紹介される見込みです。IBBY朝日賞は、朝日新聞社が主催する国際的な賞として、世界中で子どもの読書環境を改善する取り組みを顕彰してきました。
今回の受賞は、フィリピンにおける読書推進活動が国際的に認められたことを示しており、今後の活動の拡大や支援の増加が期待されます。LINKSの関係者は、「この賞を励みに、より多くの子どもたちに本の楽しさを伝えていきたい」とコメントしています。
IBBYは、児童書の普及と子どもの読書権の保護を目的とする国際組織であり、今回の選考では、持続可能な社会貢献活動を重視した点が特徴的でした。Hooked on Booksプログラムは、単に本を提供するだけでなく、地域コミュニティとの連携を強化し、長期的な読書文化の醸成を目指しています。



