福島市のマンホール内で発生した作業員死亡事故で、消防が救助に入った際の酸素濃度が通常の半分以下だったことが2日、捜査関係者への取材で明らかになった。福島北署は同日、意識不明の状態だった会社員豊島広美さん(70)が低酸素脳症で新たに死亡したと発表。事故の死者は2人となった。
事故の経緯
事故は5月19日に発生。下水管の検査を行っていた男性作業員2人が心肺停止状態で病院に搬送された。既に菅野拓斗さん(31)が低酸素脳症で死亡しており、今回豊島さんの死亡が確認された。
酸素濃度の異常
救助時の測定で、マンホール内の酸素濃度は通常の半分以下だった。酸欠状態が原因とみられ、警察は事故原因を詳しく調べている。
安全対策の不備
2人が勤務する「日東産業」(福島市)は、作業員が酸素やガス濃度を測定する検知器を携帯せずにマンホール内に入った可能性が高いとみている。適切な安全装備の欠如が悲劇を招いた可能性がある。
今後の対応
警察は労働安全衛生法違反の観点も含め、会社の管理体制を調査する方針。同様の事故防止に向け、業界全体での安全意識向上が求められる。



