薬師寺の国宝「仏足石」に液体の跡 文化財保護法違反容疑で捜査中
薬師寺の国宝「仏足石」に液体の跡 文化財保護法違反容疑

薬師寺の国宝「仏足石」に液体の跡 文化財保護法違反容疑で捜査

奈良県警奈良署は2026年4月14日、世界遺産に登録されている薬師寺(奈良市西ノ京町)で、釈迦の足跡を刻んだとされる国宝の仏足石に液体がかけられた跡が見つかったと発表しました。県警は文化財保護法違反の容疑で本格的な捜査を開始しています。

職員が巡回中に発見 消えない液体の跡

寺の職員が4月12日午後4時ごろ、大講堂に安置されている仏足石の定期的な見回り中に、液体がかけられたような痕跡を発見しました。翌13日になってもその跡が消えなかったため、寺側は被害の届出を奈良県警に行いました。

液体の跡は具体的に、2センチ四方のものが3カ所と、1センチ四方のものが1カ所の計4カ所に確認されています。現場からは特異なにおいなどは感じられず、液体の種類や成分については現時点で明らかになっていません。

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防犯カメラ映像の解析と液体の成分分析を実施

奈良県警は事件の解明に向けて、以下のような複数の捜査活動を同時に進めています。

  • 寺の境内全体および大講堂に設置されている防犯カメラの映像記録を詳細に分析
  • 仏足石に付着した液体の科学的な成分分析を専門機関に依頼
  • 寺の関係者への聞き取り調査や現場周辺の状況確認

仏足石は釈迦の足跡を石に刻んだ貴重な文化財であり、日本における仏教美術の重要な遺物として国宝に指定されています。薬師寺は1998年に「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されており、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れる聖地です。

文化財保護法違反の重大性

文化財保護法では、国宝や重要文化財に対して損傷を与える行為を厳しく禁止しており、違反した場合には懲役刑や罰金刑が科せられる可能性があります。今回の事件は単なる器物損壊ではなく、日本の歴史的・文化的遺産を守る法律に抵触する重大な嫌疑がかけられています。

奈良県警は「文化財の保護は社会的に極めて重要であり、徹底した捜査で真相を解明したい」とコメントしています。今後の捜査の進展によっては、犯行の動機や実行犯の特定につながる新たな情報が明らかになることが期待されます。

薬師寺側も「貴重な文化財が傷つけられたことを深く憂慮している」と述べ、警察との連携を強化しながら、再発防止策の検討も始めています。この事件は文化財保護の重要性を改めて社会に問いかける事例となりそうです。

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