金沢城跡の石垣復旧工事が6月に着手へ 能登半島地震からの復興に向け専門家会議で方針決定
金沢城跡石垣の積み直し工事6月開始 能登半島地震被害からの復旧 (13.04.2026)

金沢城跡と兼六園の石垣復旧工事が6月に本格始動へ

石川県は4月13日、能登半島地震で甚大な被害を受けた国指定史跡「金沢城跡」と国の特別名勝「兼六園」の復旧方法を検討する専門家会議を開催しました。会議では、6月から金沢城跡の石垣3か所において積み直し工事に着手する具体的な方針が示され、本格的な復旧作業が開始される見通しとなりました。

大規模な被害と長期にわたる復旧計画

金沢城跡と兼六園では、能登半島地震の影響により、石垣の7か所が完全に崩落し、さらに23か所が変形する深刻な被害が確認されています。専門家の分析によれば、これらの復旧には約15年という長期間を要すると見積もられており、県は昨年から被害が特に顕著な石垣を対象に、段階的な解体工事や崩落原因の詳細な調査を進めてきました。

伝統的な工法による積み直し工事の詳細

6月から開始される積み直し工事は、石川門前土橋など3か所の石垣を対象としています。工事では、内部に石材「栗石」を詰める伝統的な工法が採用され、元の栗石に加えて、粒の大きさを調整した新しい栗石を追加することで隙間を埋め、石垣全体の強度を向上させる計画です。この手法は、歴史的建造物の保存と耐震性の強化を両立させることを目的としています。

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専門家からの期待と今後の展望

専門家会議の委員を務める北垣聡一郎・金沢城調査研究所名誉所長は、「復旧作業は着実に進展しており、不安定な要素を改修することで、より健全で耐久性の高い石垣を実現したい」と述べ、工事への期待を表明しました。県は今後も、被害状況に応じて優先順位を定め、段階的な工事を実施しながら、文化財の完全な復旧を目指す方針です。

この復旧プロジェクトは、能登半島地震からの地域復興の象徴としても注目されており、地元住民や観光関係者からも早期の完成が期待されています。県は、工事の進捗状況を定期的に公表し、透明性の高い取り組みを続けるとしています。

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