福島第1原発2号機の内部調査、機器トラブルで中断 原因究明中
東京電力は14日、福島第1原発2号機で開始を予定していた原子炉圧力容器の内部調査について、調査機器が進まないトラブルのため作業を中断したと正式に発表しました。原因は現在調査中であり、15日以降の作業工程も未定としています。この調査は、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出し工法を検討するための重要な判断材料を得ることを目的としており、初めての試みでした。
調査機器のトラブル詳細と作業中断の経緯
原子炉圧力容器は原子炉格納容器内に位置しており、今回の調査では小型のファイバースコープを格納容器の貫通孔に通し、圧力容器側面にある配管から内部に挿入する計画でした。東京電力によると、同日午前10時10分ごろにファイバースコープの挿入作業を開始しましたが、格納容器の貫通孔を通過した後、最初の曲がり角の手前辺りで機器が進まなくなりました。正午ごろまで出し入れを繰り返しましたが、状況は改善せず、内部調査の開始を見送りました。東京電力は今後、詳しい原因を調査するとしています。
調査の目的と今後の見通し
この調査は、圧力容器に調査機器を挿入して内部を調べる初めての試みであり、撮影や線量測定を通じて、デブリ取り出し工法の判断材料を得ることを目指していました。当初は3日間程度の期間を予定していましたが、トラブルにより中断され、今後のスケジュールは不透明です。東京電力は、原因究明を急ぎ、安全を最優先に再開の可否を判断すると述べています。
この中断は、福島第1原発の廃炉作業における重要なステップの一つが遅延する可能性を示しており、関係者の間で懸念が広がっています。東京電力は、調査機器の設計や操作方法の見直しを含め、再発防止策を検討する方針です。



