バンス米副大統領、ハンガリー訪問で親露派オルバン首相を支持表明…米メディア「慣例に反する」と批判
バンス米副大統領、ハンガリーでオルバン首相支持表明

バンス米副大統領がハンガリー訪問、親露派オルバン首相への支持を表明

【ジュネーブ=船越翔】米国のバンス副大統領は4月7日、議会選挙が12日に行われるハンガリーを公式訪問し、親ロシア派として知られるビクトル・オルバン首相への支持を明確に表明しました。この動きは、選挙前のタイミングも相まって、米メディアから「米国の外交慣例に反する」との批判を招いています。

首都ブダペストでの記者会見とトランプ氏の電話

バンス氏は首都ブダペストで行われた記者会見において、オルバン首相を「欧州で最も影響力のある指導者の一人であり、ハンガリーの国益を一貫して守り続けてきた人物だ」と高く称賛しました。さらに、その後参加した選挙集会では、トランプ前米大統領に電話をかけ、その場でトランプ氏が「オルバン氏は素晴らしい仕事をしてきた。米国は彼を全面的に支持している」と述べる一幕もあり、両者の緊密な関係を浮き彫りにしました。

米メディアの批判と政治的背景

オルバン首相は反移民政策を掲げ、欧州連合(EU)と対立する一方で、トランプ氏とは長年にわたり友好関係を築いてきました。今回のバンス氏の訪問は、オルバン氏率いる中道右派与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が議会選挙で劣勢に立たされている中、トランプ政権の支援を得て巻き返しを図ろうとする意図があると見られています。米メディアは、親ロシア的な姿勢を持つ国での選挙活動に関与しないという米国の長年の外交慣例に反していると強く指摘しています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

野党からの反発と国際的な注目

これに対して、ハンガリーの新興野党「ティサ」のペーテル・マジャル党首は4月7日、X(旧ツイッター)に「いかなる外国もハンガリーの選挙に干渉する権利はない。ここは我々の国だ」と書き込み、強い反発を示しました。この発言は、国際社会がハンガリーの内政に注視していることを示すと同時に、選挙をめぐる国内外の緊張の高まりを反映しています。

バンス副大統領の今回の行動は、米国の外交政策における新たな方向性を示唆する可能性もあり、今後の欧米関係や国際政治に与える影響が注目されます。特に、ロシアとの関係をめぐる地政学的な駆け引きの中で、ハンガリー議会選挙の結果がどのような波及効果をもたらすか、関心が集まっています。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ