古都の初夏の風物詩として親しまれている「京都薪能(たきぎのう)」が6月1日、京都市左京区の平安神宮で開幕した。改修工事が完了した大極殿前の特設舞台では、能や狂言が幽玄の世界を描き出した。日が暮れるにつれて、かがり火の炎が一層存在感を増し、揺れる炎の光が観客を幻想的な空間へと導いた。
テーマは「四海平安」、記念公演にふさわしい演目
今年のテーマは「平安神宮創建百三十年記念 四海平安」。京都薪能としては75回目の節目の公演でもあり、「翁」や「福の神」「平安」といった祝祭的な演目が披露された。2日は雨天の予報のため、会場をロームシアター京都に移し、午後6時から上演される予定だ。
来年から開催日が変更に
主催者によると、京都薪能は来年以降、6月の第1金曜日と土曜日に開催されることになった。これにより、より多くの観客が訪れやすい日程となる見込みだ。
平安神宮ならではの特別な演目
今回の公演では、平安神宮でしか観ることができない観世流の能「平安」が特に注目を集めた。改修された大極殿を背景に、伝統芸能の奥深さが存分に発揮された。
京都薪能は、かがり火の灯りだけを頼りに演じられる夜の能楽公演として知られ、毎年多くの観客で賑わう。今年も多くの人々が初夏のひとときを、伝統芸能とともに楽しんだ。



