宮沢りえがメアリー・ステュアート役に挑戦、高き壁に価値を見出す
宮沢りえ、メアリー・ステュアート役で高き壁に挑む

宮沢りえ、スコットランド女王メアリー・ステュアート役に挑む

4月の注目舞台作品として、8日に開幕した「メアリー・ステュアート」が話題を集めている。主演を務めるのは、宮沢りえだ。彼女は16世紀のスコットランド女王メアリー・ステュアートを演じ、観客に深い印象を残そうと意気込んでいる。

アイク版のスピード感と栗山民也演出の独特な手法

この作品は、ドイツの劇作家シラーが1800年に書いた名作戯曲を、英国の演出家ロバート・アイクが翻案したバージョンの日本語版である。2016年に英国で初演され好評を博した。宮沢はアイク版について、「スピード感があり、スリル度も高いと思いました。同時に、演じる側の心が強くないと置いていかれちゃうような怖さもある」と語る。

演出を担当するのは、名匠・栗山民也だ。宮沢は栗山の演出方法について、「ほぼ全ての俳優の動きが稽古前に決まっていて、そこから役者さんはそれぞれ心を埋めていく。他の役者さんへの言葉を聞いていても心に響くものが多く、勉強になります」と説明する。

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役作りへの熱意と共演者との協力

宮沢は役作りのために、黒柳徹子から手渡された本を読んだり、2月中旬にメアリーゆかりの土地を訪れたりしてきた。「フランスのお城や教会を調べて行ってみました。窓から見える自然など、当時の雰囲気を感じるヒントをもらいました」と振り返る。

共演する若村麻由美とは舞台初共演となる。宮沢は若村について、「声がとっても素敵で、好きなんです。膨大な資料をまとめる熱心さと誠実さに感銘を受けています。舞台上でぶつかり合うためによく話し合っている」と明かす。

映像と舞台の違い、そして喜劇への挑戦

長年にわたり、映像と舞台の両方で活躍してきた宮沢は、「正直、映像でも舞台でも演じるうえであまり気持ちとしては大きく変わることはない」と語る。その上で、「映像は瞬発的に求められたものが一生残る魅力があり、舞台は稽古期間があり、キャスト同士で議論してたどり着けるものがある。それぞれ良さがある」と述べる。

昨年は三谷幸喜演出の「昭和から騒ぎ」に出演し、喜劇の奥深さを改めて感じたという。「“間”一つでお客様を笑わせる役者さんを見ると本当にすごいと思う。コメディーは好きだけど演じるとなると苦手意識があって……。私も面白くなりたいんです」と笑顔で語った。

公演情報と今後の展望

翻訳は小田島則子が担当。公演は5月1日まで、東京・渋谷のパルコ劇場で開催される。宮沢は、「壁は高いほど乗り越える価値がある。栗山さんが選んだ作品ということで、その思いに触れてみたいと思った」と語り、高き壁に挑む決意を示している。

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