福知山マラソンで市職員を「ボランティア」扱い 内部通報受け追加手当1250万円支払いへ
福知山マラソンで市職員を「ボランティア」扱い 追加手当支払い

福知山マラソンの「ボランティア」問題 市職員に追加手当1250万円支払い決定

毎年11月に開催される京都府福知山市主催の福知山マラソンにおいて、本来は業務として関わるべき市職員が無償のボランティアとして従事していた問題が発覚し、福知山市は2026年2月12日、2022年度から2024年度までの3年間分として総額約1250万円の追加手当を支払う方針を正式に発表しました。

内部通報が発端 法令遵守審査会が是正を要求

問題の発端は、市職員がマラソン運営にボランティアとして参加し、労働時間として適切に扱われていないとする内部通報でした。市はこの通報内容を受け、法令遵守審査会に審査を依頼。同審査会は2025年6月、市に対して是正を求める明確な意見を提出しています。

審査会の意見によれば、市職員はマラソンの実際の運営を主体的に担い、重要な役割を果たしていること、さらに必要な動員数に基づいて職員が派遣されている実態から、これらは「業務の指示に基づくもの」と強く指摘されました。この判断が、今回の追加手当支払いの直接的な根拠となっています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

支払い内訳と市の対応

支払われる追加手当の内訳は以下の通りです。

  • 超過勤務手当:延べ503件
  • 管理職員特別勤務手当:延べ288件
  • 会計年度任用職員報酬:延べ25件

福知山市の大橋一夫市長はこの問題について、「早急に是正措置を行いたいと考えています。現在、第三者委員会で詳細な調査を進めており、その提言を踏まえて抜本的な運営見直しを実施する方針です」とのコメントを発表しました。市は今後、マラソン運営における職員の関与のあり方を根本から再検討することになります。

背景と今後の課題

福知山マラソンは、市職員を中心に市民ボランティアも参加する形で長年運営されてきました。しかし、職員の役割が業務に該当するにもかかわらず、「ボランティア」という名目で無償労働が常態化していた実態が浮き彫りになりました。この問題は、地方自治体が主催するイベントにおける職員の労働環境やコンプライアンス遵守の在り方に一石を投じる事例となりそうです。

市は、今回の追加支払いにより過去3年間の是正を行うとともに、今後のマラソン運営では職員の役割と待遇を明確に区分し、適正な労働管理を徹底することを約束しています。この対応が、他の自治体主催イベントにも影響を与える可能性が注目されます。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ