静岡県掛川市南東部の大東地域で、寺社などの屋根から銅板がはぎ取られる被害が相次いでいる。少なくとも3カ所で被害が確認され、同様の被害は浜松市浜名区三ケ日町でも神社4カ所で明らかになったばかりだ。関係者は台風の直撃を懸念し、応急処置に追われている。
今瀧寺での被害
掛川市今滝の今瀧寺では、5月22日未明に強い雨が降った朝、住職(77)が文殊堂と隣接する神社のほこら2棟、集会所の屋根から銅板がなくなっているのを発見した。面積は合計約30平方メートルに及び、周囲にはくぎの刺さった銅片が散乱していた。今滝区などは台風に備えて板金業者に依頼し、木材やブルーシートで応急処置を施した。溝口鎮雄区長(69)は「罰当たりなこと。手間もお金もかかるし、勘弁してほしい」と頭を抱える。
柴山神社と白山神社の被害
前日朝には、約10キロ南東の柴山神社(同市坂里)で参拝者が異変に気づいた。本殿を覆う塀や、本殿と拝殿をつなぐ渡り廊下の屋根など計3カ所、約46平方メートルの銅板が持ち去られていた。屋根をめくり上げたものの、銅板ではないためか放置された建物も数カ所あり、修理には約300万円かかると見込まれる。建築業を営む大倉尉郎総代(75)は「下地に折り込まれた銅板をわざわざ起こしてはがしている。よく知っている者の仕業だろう。許せない」と話した。また、柴山神社から少し西の白山神社(同市千浜)でも手水舎の屋根が被害に遭い、同28日未明には住民が大きな音に気づいて2人組が逃げていくのを目撃した。
警察の対応
掛川署はこれらの被害届を受理し、窃盗の疑いで捜査を進めている。



