那須町長選、再点検で1票差が3票差に 疑問票めぐり審査申し立てへ
那須町長選、再点検で1票差が3票差に 審査申し立てへ (05.04.2026)

那須町長選、再点検で得票数が変動 1票差から3票差に

栃木県那須町長選挙において、当初の開票結果ではわずか1票差で現職の平山幸宏氏(64)が前町議の小山田典之氏(65)を破り当選を決めていた。しかし、同町選挙管理委員会が4月5日に実施した投票用紙の再点検により、得票数に修正が生じた。その結果、小山田氏の得票が2票減少し、両者の差は3票に広がったものの、平山氏の当選に変更はなかった。

再点検の詳細と無効票の増加

3月22日に投開票が行われた那須町長選には、現職の平山幸宏氏、前町議の小山田典之氏、農業の笠間慎一郎氏(77)の3名が立候補していた。当初の開票結果は以下の通りであった。

  • 投票総数:1万566票
  • 無効票:140票
  • 有効票:1万426票
  • 平山氏得票:5099票
  • 小山田氏得票:5098票
  • 笠間氏得票:229票

再点検後、投票総数は変わらなかったが、有効票が1万424票に減少し、無効票は142票に増加した。各候補の得票数は平山氏が5099票、小山田氏が5096票、笠間氏が229票となった。町選管によれば、新たに無効と判断された2票はいずれも小山田氏の姓に平山氏の名が記載されていた票であったという。

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疑問票をめぐる論争と審査申し立ての動き

小山田氏側は、得票が減った事実は受け入れる一方で、平山氏の得票とされた票の中に疑問票があると指摘している。具体的には、名が「幸宏」であるべきところを「平山ひろゆき」などと記載された票が20票以上あり、これらがすべて有効票とされていたという。また、現職の副町長が「平山浩之」という名前である点も背景にある。

町選管はこれに対し、「平山という姓で候補者が特定できる。『ゆきひろ』を『ひろゆき』に間違えたと考えられ、有権者の意思を尊重して有効票とした。過去の選挙でも同様の処理を行ってきた」と説明している。

しかし、小山田氏側は再点検の結果を不服として、公職選挙法に基づき県選挙管理委員会に対して審査を申し立てる構えだ。小山田氏は「最後まであきらめない。支援してくれた方もいる。県選管に判断を委ねたい」と述べている。

町選管の対応と今後の見通し

町選挙管理委員会の大森昇委員長は、修正が生じたことについて「選挙に対する信頼を失墜させたことは真摯に受け止める。さらなる精度向上を図りたい」と語り、反省の意を示した。近く町選挙管理員会が開かれ、異議申し出の棄却が小山田氏に通知される見通しである。

この事態は、地方選挙における投票用紙の扱いや有効性判断の厳密さが改めて問われるケースとなった。今後の審査申し立ての行方によっては、選挙結果にさらなる影響が及ぶ可能性も残されている。

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