阪神・佐藤輝明、ポスティング容認で大リーグ移籍へ前進 球団がエール
阪神・佐藤輝明、ポスティング容認で大リーグ移籍へ前進

今季、三冠王の快挙を成し遂げた阪神の佐藤輝明選手(27)が、米大リーグ入りという夢へ大きく近づいた。19日、球団がポスティングシステムによる米大リーグ移籍を容認。11月1日以降、移籍のための申請手続きを経て、獲得を望むメジャー球団との交渉に臨むことになる。

球団本部長が会見で理由を説明

阪神がポスティング申請を行うのは、井川慶、藤浪晋太郎、青柳晃洋に続く4人目で、野手では初めて。嶌村聡・球団本部長は19日、兵庫県西宮市内で記者会見し、「球団にとって非常に重く、難しい決断だった」とした上で、「(ファンの)皆様に後押ししてもらえるかがポイントだった。それが一定の水準に届いたと捉えた」と海外挑戦を認めた理由を説明した。

佐藤選手は2024年オフ、「(プロ入り後の)4年間でだんだん(思いが)積み重なってきた」として、大リーグ挑戦の意向を表明。その後の活躍は目覚ましく、昨季は40本塁打、102打点で2冠を手にすると、今季は苦手だった内角高めを克服し、セ・リーグで唯一、3割超の打率を残した。

球団が評価した功績と将来への影響

球団はそうした実績に加え、在籍した6年間で、23年の日本一を含む3度のリーグ優勝に貢献した功績を評価。佐藤選手が海外フリーエージェント(FA)権を取得するのは最短で29年になるが、ポスティング申請による移籍が認められたことで、20歳代の若さで大リーグでプレーすることが可能になった。

佐藤選手は大リーグ通で知られ、同じ右投げ左打ちの大谷(ドジャース)やハーパー(フィリーズ)らの打撃を参考にするなど、これまでも憧れを隠せなかった。球団にとって生え抜きの4番が抜けるのは痛手だが、嶌村本部長は「タイガースの4番打者であり、日本の4番打者と言っても過言ではない。ぜひ頑張ってほしい」とエールを送った。

ポスティングシステムの手続きと今後のスケジュール

ポスティングシステムは海外FA権を取得していない選手が米大リーグへ移籍するための制度で、所属球団の許可が必要。球団が日本野球機構(NPB)を通じて米大リーグ機構(MLB)に申請し、受理されれば、メジャー各球団との交渉が可能となる。申請期間は11月1日~12月15日。MLBが全30球団に獲得可能選手として公示した後、45日間が交渉期間となる。