宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、大型主力ロケット「H3」10号機を20日午前4時41分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。火星衛星探査機「MMX」を搭載し、衛星フォボスで採取した試料を地球に届ける「サンプルリターン」を目指す。
H3で探査機を打ち上げるのは初めて
JAXAによると、H3が人工衛星などではなく、探査機を打ち上げるのは今回が初めて。地球の重力圏を脱して火星に向かう軌道にMMXを乗せるため、第2段エンジンの2回目の点火後の燃焼時間を従来よりも長くし、秒速約11・2キロ・メートルまで加速させる。
世界初の火星圏サンプルリターンへ
MMXは来年夏に火星の軌道に到着し、2031年にフォボスの試料を入れたカプセルを地球に投下する。火星圏からのサンプルリターンは世界初だ。
記者会見したJAXAの有田誠プロジェクトマネージャは「10号機を成功させ、H3としても大きな節目にしたい。MMXの素晴らしい成果の礎になれば」と話した。