新潟交通バス減便方針 運転手不足で29日ダイヤ改正 利用者多い朝夕時間帯も影響
新潟交通(新潟市中央区)は4日、3月29日に実施するダイヤ改正において、利用者の多い平日朝夕の時間帯を含めて減便する方針を明らかにしました。これは深刻な運転手不足に対応するための措置です。
運転手不足の深刻な実態
新潟市役所で開催された路線バスネットワーク関係者協議会の会合で説明が行われました。同社によると、2025年度は15人の新規採用があったものの、28人の退職が見込まれており、本来必要な運転手の人数に対して17人もの不足が発生する見通しです。この深刻な人手不足が、今回の減便方針の背景にあります。
具体的なダイヤ改正の内容
今回のダイヤ改正では、利用者の少ない路線を中心に、平日は78便、土曜日は87便、日曜・祝日は90便を削減します。具体的な路線別の変更点としては、八千代橋線や牡丹山線では平日の最終便の時刻を早める措置が取られます。また、有明線や浜浦町線では朝のラッシュ時間帯の運行本数を減らすことになります。
一方で、学生らの需要が多いスポーツ公園線については、学生数の増加が見込まれることを受け、登校時間帯に3本の増便を実施します。これは需要に応じた柔軟な対応の一環です。
事業規模縮小の可能性と行政の対応
新潟交通乗合バス部の渡辺健部長は、「今後も事業規模の縮小を視野に入れて協議する必要がある。縮小が続く場合は、路線の廃止やさらなる減便が想定される」と述べ、厳しい経営環境を認めました。
これに対し、新潟市都市交通政策課の田中篤史課長は、「現行の路線バスを守ることが非常に重要だ。郊外では住民バスをさらに強化していかないといけない」と強調し、公共交通網の維持と地域交通の確保に向けた行政の姿勢を示しました。
今回の減便は、運転手不足という構造的な課題が、市民の日常生活に直接影響を与える事例として注目されています。今後の対応が問われる事態となっています。



