ミャンマー親軍政権の大統領を務めるミンアウンフライン氏は、インドのモディ首相との会談を終えた後、当初予定されていた共同記者発表に出席しなかった。この背景には、拘束が続く民主派指導者アウンサンスーチー氏について記者から質問が飛ぶことを警戒した可能性が指摘されている。
両首脳の会談と共同発表の中止
両首脳はインドの首都ニューデリーで会談を行った。インド外務省は5月29日、会談後に共同記者発表を実施すると公表していたが、翌30日になってその予定を白紙に戻した。インドでは首脳会談後、両首脳が並んで立ち、合意事項や協議内容を発表するのが一般的である。外務省関係者は「予定は双方の協議を経て決まる」と述べるにとどめ、詳細な理由については明らかにしなかった。
スーチー氏への言及が懸念材料に
ミャンマーでは2021年のクーデター以降、アウンサンスーチー氏が軍によって拘束されており、国際社会からはその解放と民主化の回復が強く求められている。今回の共同記者発表が回避された背景には、記者からスーチー氏に関する質問が出ることをミャンマー側が嫌った可能性がある。インドは伝統的にミャンマーとの関係を重視しており、モディ首相は軍政権との協力を進める一方で、民主化への圧力も求められている難しい立場にある。
今回の出来事は、ミャンマー情勢をめぐる国際社会の関心が依然として高いことを示している。今後の両国関係や、ミャンマー国内の民主化プロセスにどのような影響を与えるか注目される。



