岡山県内の運送会社に勤めていた長距離トラック運転手の男性(当時42歳)が死亡したのは、長時間で不規則な勤務が原因だとして、男性の妻らが3日、会社に約9500万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴した。
過労死ライン超えの時間外労働
訴状によると、男性は岡山から近畿、中国地方などに配送する仕事に従事。死亡前の半年間で「過労死ライン」(月80時間)を超える時間外労働が複数回あったほか、20日間の連続勤務などもあり、2022年8月、大阪府内のコンビニ駐車場に止めたトラック内で、虚血性心疾患で死亡したとしている。
労災認定の経緯
提訴に先立ち、遺族側は労働基準監督署に労災申請をしたが、過労死ラインを超えていないなどとして退けられた。しかし、再審査を求めた国の労働保険審査会は、荷物の積み下ろし前の待機時間が1回平均18分あり、労働時間に算入すべきだとして、月80時間前後の時間外労働を認定。著しく不規則な勤務時間も負荷要因として、労災を認めた。
妻の思いと会社の対応
妻は読売新聞の取材に「長時間の不規則勤務は体に影響が大きく、配慮した勤務を考えてもらいたかった。会社は責任を認め、改善の姿勢を見せてほしい」と話した。会社は「何も聞いていないためコメントできない」としている。



