福岡県の服部誠太郎知事(71)は28日夕、読売新聞のインタビューに応じ、県議会での金銭授受疑惑などで議員辞職した蔵内勇夫氏(72)について「議会人だったことに変わりはない。自身の考えも含め、公の場で語ってほしい」と述べ、記者会見などで辞職理由を説明すべきだとの認識を示した。
辞職では問題解決せず
蔵内氏は辞職にあたり会見を開いておらず、責任を問う声は収まっていない。服部氏は「辞職という選択で、問題が解決したわけではない」と指摘した。
県職員時代に疑惑を見聞きしたことがないか尋ねると、「副知事時代に、議長になるにはお金を用意しなければいけないと、聞いたことはあった。単なるうわさであってほしいと思った記憶がある」と答えた。
ワンヘルス施策への疑問
県庁の互助組織「部課長会」による県議の政治資金パーティー券の購入補助問題などのほか、蔵内氏のライフワークで、服部氏も二人三脚で推進してきた「ワンヘルス」施策を巡って、事業の必要性、予算の妥当性に疑問の声が高まっている。
辞職して責任を取る考えがあるか聞いたところ、「今は改革を進める出発点。問題を解決し、県政を発展させる。これが私の責任だ」と否定。次の知事選も「まだ全く白紙」とした。
知事が陳謝
一連の問題を見過ごしてきた当事者ではないかとの質問には「もっと早く、もっと踏み込んで変えるべきだった。長く県政の中にいたにもかかわらず、本当に心苦しい。心からおわび申し上げる」と陳謝。「県民の批判、指摘を真摯に受け止め、覚悟を持って改革を実行していく」と述べた。



