「家族の誕生日に日本のウイスキーを贈りたい」。海外の友人を装ったメッセージをきっかけに、現金を振り込ませる詐欺の被害が相次いで確認されている。海外で人気のメッセージアプリが使われているのが特徴で、被害金の回収や捜査が難しいとして、警察が注意を呼びかけている。
イギリス人の友人を装い、19万円を振り込ませる
福岡県警南署によると、福岡市内に住む女子大学生(21)は7月、メッセージ通話アプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」で、イギリス人の友人のアカウントからメッセージを受け取った。内容は「家族の誕生日がもうすぐ来る」「日本のウイスキーを贈りたい」「日本の業者を通じて入手したい」「日本にいるあなたに手伝ってほしい」という英語だった。
その後、「手続きは日本からの方がスムーズだから、支払いをサポートしてほしい」と頼まれた大学生は、19万円ほどを立て替え、指定された口座に振り込んだという。相手からは、大学生の口座に1千ユーロ(約20万円)を送金したことを示すスクリーンショットが送られてきて、「海外からの送金だから、実際に口座にお金が入るのには少し時間がかかる」というメッセージも添えられていた。
要求は1度で終わらず、被害拡大
要求はこの1度では終わらなかった。さらに5500ユーロ(約110万円)の支払いを求められたが、貯金では足りず、大学生は支払いを断念したという。
警察は、海外の友人を装ったメッセージアプリを通じた詐欺に注意を呼びかけている。被害金の回収や捜査が難しいケースが多いとしている。



