定期接種への移行が決定
厚生労働省は2026年7月10日、新型コロナウイルスワクチンを同年9月から定期接種に位置づける方針を固めた。これまで特例的に全額公費で行われていた接種が、インフルエンザワクチンと同様の定期接種に移行する。
対象となるのは65歳以上の高齢者、および60歳から64歳で基礎疾患(心臓、腎臓、呼吸器の機能障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害)がある人。接種時期は毎年9月から12月頃を想定している。
自己負担額は最大約7000円
定期接種に伴い、接種費用の一部は自己負担となる。厚労省は自己負担額を最大約7000円とする方針。実際の額は各自治体が決定するが、国の補助により高額になりすぎないよう調整される。なお、生活保護世帯など低所得者については、自治体の判断で減免措置が取られる可能性がある。
これまで特例臨時接種として全額公費で行われていたが、2023年度以降は秋冬シーズンに年1回の接種が推奨されていた。今回の定期接種化により、制度が恒久的なものとなる。
ワクチンの効果と副反応
使用されるワクチンは、流行する変異株に対応したものに毎年更新される。厚労省は「ワクチンの効果は感染予防だけでなく、重症化予防にも有効」と説明している。副反応については、従来と同様に接種部位の痛みや発熱、倦怠感などが報告されているが、重篤な副反応は稀とされる。
厚生労働省の担当者は「定期接種により、国民が安心してワクチン接種を受けられる環境を整えたい」と述べている。
今後のスケジュール
厚労省は今後、予防接種法の改正案を国会に提出し、成立後、2026年9月からの実施を目指す。また、接種体制や費用負担の詳細については、自治体や医療機関と調整を進める方針。



