米国立気象局(NWS)は2026年7月6日、ハリケーンの最大規模「カテゴリー5」に相当する暴風を伴う台風9号(アジア名:バービー)が、太平洋の米領ロタ島に上陸したと発表した。「壊滅的な被害と生命を脅かす事態」への警戒を強く呼びかけている。
スーパー台風バービーの直撃
NWSによると、スーパー台風バービーの西側の目の壁が現在ロタ島上空を通過中。ロタ島通過時の最大風速は秒速80メートルと予想され、目の壁通過中は秒速67メートルを超える暴風が島全域で続くとみられる。
台風9号は、合わせて約21万人が暮らす北マリアナ諸島や米領グアムにも、極めて強い風と激しい雨をもたらしている。4月中旬に同地域を襲った猛烈な台風4号(シンラコウ)では、数万人が停電し、樹木がなぎ倒され、車が横転、建物の金属屋根が吹き飛ばされる被害が発生した。
ロタ島の壊滅的被害予測
NWSはこれまでに、約1500人が暮らすロタ島への直撃により、島の大部分が「数週間、場合によってはそれ以上、居住不能になる」との見通しを示していた。コンクリート造りでない住宅や補強されていない住宅の多くは破壊され、屋根の完全損壊や壁の崩壊が起きると警告。また、「ほぼすべての木が折れるか根こそぎ引き抜かれ、電柱が倒壊。倒木や倒壊電柱で住宅地が孤立。停電は数週間から数か月続く」としている。
グアムの状況と住民・観光客の反応
5日午後には、グアムの道路を走る車はほとんどなく、ほぼすべての店舗が閉店し、多くの窓に板が打ち付けられた。日本人観光客の25歳女性は、友人と東京へ飛び立つ予定だったがフライトが欠航となり、「嵐の間はホテルに滞在します。怖いです」とAFPに語った。
一方、タロフォフォ湾のビーチでは約10人のサーファーが強風のコンディションを楽しんでいた。



