つるぎ町半田の坂外地区で11日、途絶えていた秋祭りが「坂外獅子舞祭り」として約40年ぶりに復活する。獅子舞が地元の連と阿波おどりを披露する趣向といい、主催する坂外獅子舞保存会のメンバーは「必ず成功させたい」と意気込む。
約40年前に中止された秋祭り
坂外地区では毎年10月15日、地元の神社を中心に獅子舞やみこしなどが登場する秋祭りが開かれていたが、約40年前に地域事情などのため中止された。
保存会の豊田圭一会長(47)によると、「半田の中で最も盛り上がった祭り」だったというが再開はできないまま。住民らは「坂外だけは祭りがないよね」と言われながら、他地域の秋祭りを見物に出かけている。
若手が保存会を継承
一方、豊田さんら地域の若手は約10年前に保存会を継承し、地域の店舗などの依頼を受けて年に1、2回披露している。
「このままでは獅子舞の出番が少ないまま。祭りを何とか復活させたい」との思いが募った豊田さん。3年ほど前から復活の構想を温めていた。
ただ、保存会のメンバー15人は仕事を持った40~60歳代。普段から全員で集まるのは難しく、なかなか言い出せなかったが、今春、意を決して「この日1日だけは来てくれないか」と祭り復活の構想を伝えると、メンバーも快諾した。
獅子舞と阿波おどりのコラボ
4月から協議を重ね、保存会のメンバーでもある地元の白水連の連長らが「阿波おどりをする獅子舞も面白いのでは」と提案。コラボ企画が実現することになり、9月から一緒に練習を続けている。
祭り当日は、獅子舞が約3キロを練り歩き、道中のコンビニエンスストアの前など5か所で獅子舞の演舞と踊りを披露する。
午前10時の小野コミュニティセンターがスタートで、各地点では2体の獅子舞が約15分間の演舞を行った後、白水連が阿波おどりを披露。そこに獅子舞が踊り込んで盛り上げる。最後の会場近くではもち投げや菓子投げも行い、練り歩きに参加した子どもらにはお菓子をプレゼントする。
豊田さんは「『うちの地域は祭りがない』という住民の思いを打ち消したかった」と強調。「祭りを復活させれば地域も盛り上がる。喜んでくれる人が大勢いたらうれしい」と話している。来年以降も続けていきたい考えだ。