石油化学工業協会は20日、プラスチックなどの原料となるエチレンの生産設備について、7月の稼働率が69.9%(速報値)だったと発表した。66.6%で過去最低だった6月からは若干回復した。
在庫回復と稼働率の上昇
中東以外から原料のナフサの代替調達が進む中、春先以降に供給不安で取り崩したエチレンの在庫量を回復させるため、設備の稼働が増えたという。中東情勢が緊迫化する直前の今年2月の稼働率は75.7%だった。
長期的な低稼働と見通し
国内需要の縮小や中国メーカーによる過剰生産もあり、近年は好不況の目安となる90%を大きく下回る状態が続いている。石化協の筑本学会長(三菱ケミカルグループ社長)は7月の記者会見で、当面の稼働率は「低位安定となる」との見通しを示していた。



