三菱UFJ銀行の大澤正和頭取は、地政学リスクの高まりや人工知能(AI)の進展など、銀行業界や国内の取引先企業を取り巻く環境が激変する中、変化を新たな成長の機会と捉え、資産運用ニーズに応える金融サービスを提供していく考えを示した。
資産運用ニーズに応える新たな価値
20~30歳代の若年層を含め、資産運用について考える人が増えている。こうしたニーズに応えるため、グループでは貯蓄や資産運用などの幅広い金融サービスを提供している。顧客データをAIで分析し、結婚や出産などのライフイベントに合わせた金融商品を提案する仕組みなど、顧客に新たな価値をお届けしたいとしている。
デジタルバンクと証券アプリの一体化
今年度内の開業を目指すデジタルバンクは、顧客の属性やサービスの利用状況などに応じて、手数料や金利を機動的に変えられることが特徴の一つだ。グループのサービスを使えば使うほどお得にしたい考えで、ネット証券との連携も深め、デジタルバンクと証券アプリの垣根を感じさせない一体的な使い心地を追求する。
日本の産業競争力向上への支援
日本の技術を再び世界に打ち出すためには、企業への支援も不可欠だ。政府が掲げる「戦略17分野」に含まれる半導体や航空・宇宙など成長余地のある分野への投資を推進する。通常の融資にとどまらず、一定のリスクを覚悟で成長資金を積極的に供給する方針で、金融の力を通じて企業を後押しし、日本の産業競争力の向上につなげたいとしている。
頭取自身は、気持ちを前向きにしてくれる筋トレがリフレッシュ時間だという。妻の勧めで2018年頃から始め、過去にはスクワットで最大100キロ・グラムのバーベルを持ち上げたこともある。頭取になり筋トレに割ける時間が減っており、鍛え直しが必要だと感じている。



