NY原油が一時100ドル突破、5月下旬以来…紅海の輸送混乱懸念で
NY原油が一時100ドル突破、5月下旬以来…紅海の輸送混乱懸念で

10日のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の10月渡し価格が一時、前日終値比約8・3%高の1バレル=104ドル台まで上昇した。100ドルを突破するのは5月下旬以来で、約3か月半ぶりの高値水準となった。

終値は6・7%高の102・48ドルだった。8営業日連続で値上がりした。米国とイランの停戦への期待から67ドル台まで下落した7月上旬から、5割超上昇したことになる。米国とイランによる戦闘が長期化し、原油供給の混乱が続くとの懸念が背景にある。

紅海での輸送混乱への警戒

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは9日夜、トランプ米政権内で、中東での紛争が2029年1月のトランプ米大統領の任期満了まで長引くとの見方が強まっていると報じた。イエメンの親イラン勢力フーシが紅海沿岸の港町モカを制圧したと伝わり、紅海での原油輸送にも混乱が広がるとの警戒が広がった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

長期金利と株価への影響

米債券市場では10日、長期金利の代表的な指標となる10年債の利回りが4・9%台まで上昇し、23年10月以来の高水準となった。原油高でインフレ圧力が強まり、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動くとの観測から、米国債が売られた。

原油高と長期金利の上昇を受け、10日のニューヨーク株式市場では主要な株価指数が軒並み下落した。ダウ平均株価(30種)の終値は前日比316・56ドル安の5万2064・10ドルで、4営業日連続で値下がりした。IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は171・61ポイント安の2万6081・73だった。

東京市場への波及

この流れを引き継いだ11日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が一時、前日終値から2000円超下落した。午前の終値は、1801円56銭安の6万3469円39銭だった。

長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りは一時、前日終値から0・085%高い2・985%に上昇(債券価格は下落)した。

東京外国為替市場の円相場は、前日(午後5時)と比べて1円程度円安・ドル高の1ドル=154円台半ばで取引されている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ