東京都目黒区は、秋の風物詩として全国的に有名な「目黒のさんま祭」でのサンマ焼き実食体験をふるさと納税の返礼品として提供する。同祭など4つのイベントで構成される「目黒区民まつり」が今回50回目を迎えることを記念して企画した。寄付額はサンマにちなんで3万円(さんまんえん)に設定した。
返礼品の内容と申し込み方法
目黒のさんま祭は10月11日に田道広場(同区目黒)で開催。友好都市である宮城県気仙沼市から2500匹の生サンマが直送され、炭火で焼かれたサンマが無料で提供される。
ふるさと納税の寄付受け付け開始は8月27日午前9時。返礼品は「生サンマの炭火焼き調理体験と実食体験ペアチケット」で、オリジナル手ぬぐい2本が付く。定員は50組100人で、ふるさと納税サイトの「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」から申し込むことができる。
区民以外も参加可能に
古典落語の演目「目黒のさんま」にちなんだ同祭は新型コロナウイルス禍で一時中断したが、令和4年に3年ぶりに復活。以降は区民限定の事前応募制となっている。定員を大きく上回る応募があり、昨年は13倍と高い人気を集めたが、区民以外は同祭でサンマを味わうことができない状況だった。区の担当者は「体験型のふるさと納税を活用し、区外の方にも参加してもらいたい」と話す。
都市部の体験型返礼品の動き
都内の自治体は、ふるさと納税による税収流出を懸念し、制度の抜本的見直しを求めるなど、基本的には反対の立場だ。そのため取り組みは遅れていたのが実情だが、財源確保に向けて強化を図る動きが出ている。肉やフルーツなどの返礼品を用意しにくい都市部にとって、各種イベントなどの体験型は有望な「返礼品」となっており、鉄道関連施設の見学会などが人気を集め始めている。



