JERAは7月18日から8月31日まで、よみうりランド(東京都稲城市、川崎市)で「JERA×QuizKnock ゼロエミッションスクール自由研究ラボ in よみうりランド」を開催している。クイズ王の伊沢拓司さんが中心となって運営する「QuizKnock」と協力し、夏休みの子供たちにエネルギーや環境への理解を深めてもらう企画だ。
遊びながら学ぶクイズ企画
会場では、壁面の展示に出題されたエネルギーや環境に関するクイズを遊びながら解いていく。正解すると合格証書がもらえる。燃焼しても二酸化炭素を排出しない燃料であるアンモニアについてのクイズなどが提示されている。
会場は「体験エリア」と「開放エリア」に分かれ、体験エリアは自由研究ラボの入場券とよみうりランドの入園券で楽しめる。開放エリアは入園券だけで利用可能だ。体験エリアでもらえるワークブックに従えば、夏休みの自由研究の題材にもなる仕掛けとなっている。
次世代への理解促進の取り組み
JERAはこうしたイベント以外にも、中学や高校への出前授業や火力発電所の見学受け入れ、大学での役員による講義などを実施している。資源の多くを海外に頼る日本が脱炭素社会を実現するには、次代を担う若者たちに日本の課題を理解してもらうことが欠かせないとしている。
LNGは脱炭素に向けた移行期に比較的クリーンなエネルギーとして重要性が増している。英シェルによれば、2050年の世界のLNG需要は25年比で約65%増の年7億トンに達するという。また、日本は1969年に東京電力が初めて米アラスカからLNGを輸入し、翌年から南横浜火力発電所で使用し始めた歴史を持ち、石炭火力発電でも世界をリードする技術を磨いてきた。
島田一部長インタビュー
JERA企業価値創造部の島田勇一部長は「ゼロエミッションスクール」について、「全国の中高生を対象にしたエネルギーに関する情報発信のプロジェクトで、クイズやイベントなどを通じてエネルギーへの理解を深めてもらう活動だ。資源を持たない日本が抱える問題に対して、自ら多様な選択肢を生み出してもらいたい」と語る。
コンテンツは「2024年から『動画』『リアルイベント』『教材』の3本柱で展開している。動画はQuizKnockと協力し、毎回違う切り口で興味をひくコンテンツを作っている。脱炭素に取り組む東宝スタジオのような他企業とのコラボ動画も制作している。学校現場での探究型学習に向けた教材としても提供し、申し込み生徒数は約1万3000人を超えた」という。
従来の電力会社の教育現場へのアプローチとの違いについては、「日本のエネルギーを多く支えているのは火力発電であり、その技術は世界に誇るべきものだ。火力の重要性が十分に伝わっておらず、電力の安定供給は当たり前のことのように受け取られている。日本の火力発電の燃料はLNG、石炭が大半だが、学生に尋ねると『石油』と答える人が多い。世界最高水準の熱効率を誇る日本の火力発電技術も十分に周知されていない」と指摘。「気候変動枠組み条約締約国会議(COP)で日本が『化石賞』をもらうなど海外の誤った認識もあるが、国ごとに状況が異なるエネルギー安全保障は解決策もそれぞれ違うことを知ってほしい」と話している。



