パレスチナ自治区ガザの戦闘は2025年10月10日、米国のトランプ大統領が主導した和平計画にイスラエルとハマスの双方が合意し、停戦が始まった。しかし、それから約1年、ガザへの空爆は止まらない。ガザ保健省の発表によると、停戦後だけで1400人以上が死亡した。なぜ、戦火はやまないのか。
和平計画の第1段階は一定の成果
和平計画の第1段階は、目に見える成果が出た。停戦後にイスラエル軍は、ガザをほぼ二分する「イエローライン」と呼ばれる線まで撤退した。ハマスは人質全員を解放し、後に遺体もすべて返還。イスラエル側も拘束していたパレスチナ人を釈放した。
第2段階で停滞する交渉
だが、今年1月、トランプ氏がトップを務めるガザの暫定統治機関「平和評議会」が発足し、第2段階に移行した後は、ほとんど進まなくなった。第2段階は、ハマスの武装解除などが含まれるとみられるが、具体策をめぐる交渉は難航している。
逆戻りする停戦の成果
停戦合意から1年が経過しても、戦闘は断続的に続き、犠牲者は増え続けている。和平プロセスが停滞する中、国際社会の関心も薄れつつある。ガザの状況は、停戦の成果が逆戻りする危機的な局面にある。