医療・介護のAI人材育成、政府が後押し 骨太方針に明記
医療・介護のAI人材育成、政府が後押し 骨太方針に明記

医療や介護、建設、物流といった生活インフラを支える人材不足が指摘されるなか、「アドバンスト・エッセンシャルワーカー(AEW)」と呼ばれる高度な人材に注目が集まっている。労働生産性の向上につなげようと政府も動き始めている。

首相が強調した「人材力」

2月20日の施政方針演説で、高市早苗首相は「国力、特に経済力の基盤となるのは人材力です。高市内閣では、人材力を強化していきます」と述べ、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)・AI化の進展といった産業構造転換に対応した人材育成が求められている」と強調した。

首相が触れた「産業構造転換に対応した人材」の一例として挙げられるのがAEWだ。今年の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)でも、前年に続いて「アドバンスト・エッセンシャルワーカーの育成に取り組む」との一文が盛り込まれた。

骨太方針に盛り込まれた育成方針

骨太の方針の原案を議論した6月の経済財政諮問会議で、首相は「日本と日本人の底力を生かし、総合的な国力を徹底的に強くしていく。これが高市内閣の使命だ」と語った。

現場人材は260万人不足しているとされ、生成AIの急速な発展を踏まえ、AIでは置き換えることができない仕事の質と待遇を、AIを使ってどう引き上げていくのかが課題となっている。