世界最強の永久磁石「ネオジム磁石」を発明した大同特殊鋼顧問の佐川真人氏(83)が、物理学分野の優れた研究者に贈られるスウェーデンの「ヨーテボリ・リーゼ・マイトナー賞」に選ばれた。佐川氏は23日に産経新聞の取材に応じ、受賞の喜びを語るとともに、自身の発明がノーベル賞に値するとの自負を示した。
「また一つ素晴らしい賞をいただいた」
佐川氏は「また一つ素晴らしい賞をいただいた」とマイトナー賞受賞を喜んだ。今月10日にスウェーデン・ヨーテボリのチャルマース工科大で授賞式と記念講演に臨み、翌11日の記念シンポジウムでも講演して帰国したばかりだ。
マイトナー賞は2006年に創設され、日本人では2人目の受賞となる。これまでの受賞者18人のうち、2人は後にノーベル賞を受賞している。
ノーベル賞への思い
ノーベル賞への思いを聞かれると、佐川氏は「ネオジム磁石はそういうレベルにある研究だ」と断言。一方で、研究の価値への自負と受賞への期待は切り分け、「選ぶのは向こうだ」と冷静に語った。
佐川氏は既に日本国際賞やクイーンエリザベス工学賞など数々の賞を受けており、「それらは全部、素晴らしい賞ばかり。だから、ノーベル賞がなくてはダメっていうことはない」と胸を張る。
暮らしを変えた磁石
ネオジム磁石は、ネオジムと鉄、ホウ素を組み合わせた永久磁石で、現代社会を幅広く支えている。佐川氏は、自らの発明をさらに改良し、新しい製造技術の実用化を目指したいと、衰えない意気込みを語った。



