大分大学は17日、生活習慣病などに対する温泉の有効性を検証し、健康寿命を延ばすことを目指す「温泉健康ウェルネス科学研究センター」を10月1日に学内に設置すると発表した。温泉の効能を科学的に示して観光誘客につなげる「新湯治・ウェルネス」事業を推進する大分県別府市との連携を図ることも明らかにした。
県内の人工透析患者数は全国5位
日本透析医学会の統計によると、県内の人口100万人あたりの人工透析患者数は全国5位(2024年)。主な要因として、糖尿病や高血圧などが挙げられる。
センターには新設時点で19人の教員が所属する。既に「温泉入浴習慣が認知症予防に及ぼす効果の検証」など一部の研究は進めているが、設置後に研究者を増やし、内容も幅広くしていく。温泉の成分分析や、美容や精神面への有効性の検証も行っていく。
別府市の拠点施設整備と連携
別府市も、同市の大平山(通称・扇山)麓に「新湯治・ウェルネス」事業の拠点施設を整備する方針。大分大学は同市との連携に向けてキックオフミーティングを実施し、学術的な貢献を目指すとしている。将来的には、同市以外の自治体との連携も見据えている。
センター長に就任予定の柴田洋孝理事・副学長は17日の記者会見で「まだ病気として受診していない県民にも提供できるような成果を出していきたい」と述べた。



