マックフライポテトの未来支える挑戦、品種開発に10年以上 廃油リサイクルで循環も
マックフライポテトの未来支える挑戦、品種開発に10年以上 廃油リサイクル

日本マクドナルドは、全国の店長やフランチャイズ法人のオーナー、サプライヤーなどマクドナルドファミリー向けの社内イベント『ジャパンスマイルコンベンション(JSC’26)』を開催した。ハンバーガーの相棒ともいえる「マックフライポテト」の「変わらないおいしさのために~マクドナルドのポテト農場から未来へつなぐ挑戦~」をテーマに、未来を見据えた取り組みが紹介された。

気候変動に強い品種開発、10年以上の歳月

登壇したのは、日本全国のマクドナルドへマックフライポテトを届ける主要サプライヤーの1社、マッケイン・フーズ社のジェイソン・コーテス氏。「状況は変わっても、品質は変えていかないようにしたい」と語った。その背景には、気候変動に強いじゃがいもの品種開発をはじめ、豊かな土壌づくりや水資源の効率的な利用など、味を守り続けるための取り組みがある。

マクドナルドの基準を満たすじゃがいもには、現行品と同等以上の品質はもちろん、安定した収穫量、気候変動への耐性、コストを維持できる経済性など、さまざまな条件が求められる。新品種を開発するまでの道のりは長く、初期段階では農業試験を実施し、その後、製造試験を重ね、マクドナルドの承認プロセスへ進む。そこでも事業性や消費者テスト、品質の一貫性などを検証。すべての工程を終えるまでには、実に10年以上もの歳月を要するという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

資源保護と生産者の持続可能性への配慮

安定して大量に生産できればいいというわけではなく、水や土壌といった限りある資源を守ること、畑を取り巻く生態系や生物多様性に配慮すること、生産者が持続的に農業を続けられる環境をつくることも欠かせない。さまざまなイノベーションを取り入れながら、品質と生産効率の両立を追求する。そうした責任あるものづくりが、未来へ「いつもの味」をつないでいく。

持続可能性を意識した取り組みは、じゃがいもの生産だけにとどまらない。店舗でポテトなどを揚げた後に出る廃油もその一つだ。マクドナルドでは廃油の食品リサイクルをほぼ100%実施。回収された廃油はさまざまな工程を経て、鶏や豚などの飼料として再利用されている。全国で飼料用として活用される廃油のうち、約12%をマクドナルドから排出された廃油が占めているという。

「いつもの味」を未来へつなぐ循環

店舗で役目を終えた油が、栄養価の高い飼料へと生まれ変わり、国内の畜産を支える。店舗から出た廃油を再び「食」へとつなげることで、一つの循環が生まれている。

いつ訪れても、変わらないおいしさで楽しませてくれるマックフライポテト。しかし、その「いつもの味」は、決して当たり前に続いていくものではない。新品種の開発に10年以上をかけ、環境や生産者にも目を向け、使い終えた油まで次の「食」へとつないでいく。10年先も変わらない一口を届けるための取り組みは、すでに始まっている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ