金融庁は6日、金融機関のサイバー攻撃に対する防御や対応能力を向上させるため、業界横断のサイバーセキュリティー演習を始めた。演習は22日まで行い、銀行や証券会社など過去最多となる181の金融機関が参加する予定だ。
AI時代の新たな脅威に対応
システムの脆弱性を特定する能力が高いとされるAI(人工知能)が登場したことを踏まえ、基幹システムが攻撃を受けた際の態勢の強化を目指す。初動のほか、攻撃の分析、顧客対応、復旧などの対処ができるかを確認する。
証券会社では不正取引を想定
証券会社の場合は、サイバー攻撃による不正アクセスと不正取引が発生したとの想定で行われる。シナリオを開示していない業態もある。
演習は今年で11回目となる。内閣府の根本拓政務官は「サイバーセキュリティーを巡る脅威は飛躍的に高まっている。防御対策の強化だけではなく、実際に攻撃を受けた際の対応や復旧の実効性を高めていくことが不可欠だ」と述べた。