ソフトバンクの中村晃外野手が27日、オリックス戦(ペイペイドーム)で引退試合に臨み、初回に右中間へ二塁打を放った。通算安打を1522本に更新する一打で、現役最後の打席は同学年の同期・岩崎翔投手との対戦となった。試合後、中村は「(岩崎)翔で終われて、最高な野球人生だった」と語った。
先発全員安打で5連勝、21安打の大勝
この試合、ソフトバンクは先発全員安打で5連勝を飾った。一回に近藤健介外野手の2ランなどで3点を先行すると、その後も山本祐大捕手の2ランなどで加点し、計21安打で12―5と大勝した。オリックスは3連敗となった。
「最後なので初球からガンガンいこうかな」
試合前、中村は「最後なので初球からガンガンいこうかな」とらしくない言葉を口にした。一回、登場曲が流れると球場は大歓声に包まれ、変化球を右中間に運んだ。現役最後の七回の打席では、直球をフルスイングして捕邪飛に倒れたが、その後のセレモニーで「またいつか皆様に胸を張って会える日を楽しみに、これからも懸命に生きていきます」とあいさつした。
スラッガーの道を諦め、泥臭く歩んだ19年
中村は2008年に東京・帝京高からプロ入りしたが、生き残るためにスラッガーの道を諦め、バットを短く持った。「何も考えずに振れたのは今日だけ」と振り返り、泥臭く歩んできたからこその言葉だった。もがき続けた19年間を、満面の笑みで締めくくった。