愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会(AINAGOC)は27日、一部の選手宿泊施設に対して出ている苦情について想定を超えるものだったと認めつつ、2週目に大会に参加する選手らにはより快適な環境を提供すると約束した。
選手村に代わる宿泊施設
今大会ではコスト削減策として選手村が建設されず、代わりに1万7000人以上の選手や役員らはホテル、輸送コンテナ型宿泊施設、および大型クルーズ船コスタ・セレーナ号に分かれて滞在している。
一部代表団からはコンテナ型宿泊施設について、部屋が狭くベッドの長さが足りないといった不満の声が上がっている。
組織委の対応と批判
組織委宿泊施設担当の松雄裕太氏は、「われわれの想定を超えるもの(課題)があったという認識。いかに迅速に早く対応できるか引き続き検討して進めていきたい」と述べた。
韓国代表団の関係者は、このコンテナ型施設の部屋について「過去最悪」と表現し、男子バスケットボール代表選手にとってはベッドが小さすぎると指摘した。批判を受けて組織委は27日、メディア向けに施設を公開した。
施設の仕様と評価
コンテナ型施設は200棟あり、大会期間中に合わせて2000人の選手が滞在する予定で、1棟につき3人から4人が入居する。1棟あたりの床面積は35平方メートルで、天井の高さは230センチ。アジアパラ競技大会の出場選手に対応したトイレが備えられ、各ベッドはカーテンで仕切られている。室内は木目がむき出しの壁で、流し台はあるものの調理設備はない。
国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー会長は「美しい」と評価しつつも、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の同様の施設に比べて「やや狭い」と認めた。
松雄氏は、選手のニーズや要望は文化的背景や習慣によって大きく異なるとしつつ、「出た課題にいかに迅速に対応できるか。その観点で、この大会は努めている」と続けた。