プロ野球巨人は23日、巨人や大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(52)の新監督就任を発表した。契約は3年で、30日の秋季練習から指揮を執る。
背番号90、恩師・長嶋茂雄氏と同じ番号に
松井新監督は山口寿一オーナーとともに東京都内で記者会見に臨んだ。背番号は90で、恩師の長嶋茂雄氏が最初に巨人監督になった時と同じ番号となった。長嶋氏は90番をつけた6年間、日本一になれなかったが、若い選手と向き合い、情熱をぶつけたといい、「その気持ちを継いでいきたい」と言い切った。
「今日、ここに来る時に、24年前、(大リーグ挑戦をめざし)ジャイアンツを去るときのことを思い出していました」「今日は満面の笑みで、自分のふるさとに戻ってきた気持ちです」と語った。
「指導者の経験はほぼありません」と自覚
レギュラーシーズンでリーグ2位、クライマックスシリーズ第1ステージ敗退の今季については、若手の成長もあり「期待を抱かせるシーズン」と評し、「これからのジャイアンツ、強いジャイアンツ、素晴らしいジャイアンツ、組織のスタート地点に携わらせてもらえることをうれしく思います」と抱負を述べた。
現役引退後、臨時コーチなどの経験はあるが、シーズンを通してチームを率いるのは初めて。「指導者の経験はほぼありません。そのことを自覚し、選手とともに伴走し、そして一緒に成長していきたいと思っています」と話した。
「新たな黄金時代」へ決意と家族への思い
また、巨人の歴史を振り返り、「本当の意味の黄金時代はV9以降、きていない。これから新たな黄金時代が訪れるよう、今日、ここからスタートしていきたい」と宣言し、「アメリカ野球に追いつき、追い越せ」とも口にした。
昨年、長嶋氏が亡くなった際、「約束を果たしたい」と口にしたことについては「ご自由に考察してください」と笑い、「長嶋監督にこの姿を見てもらいたかったというのは正直あった」とも語った。
決断は簡単ではなかった。「悩みました。生活がアメリカのほうにあります。家族も向こうにいます。何よりも大事なのは家族なので」。その家族の後押しを受け、「ここで受けなくちゃいけない」と踏ん切りをつけた。
22日のドラフト会議はテレビ中継で見ていたという。米球界挑戦希望の横浜高・織田翔希を1位指名したことについては「自分もびっくりしたのが正直なところ」「久しぶりにゾクッとしました」と話し、同じユニホームを着る日を心待ちにしていた。