愛知・名古屋アジア競技大会(読売新聞社協賛)は3日、レスリング女子57キロ級で藤波朱理(レスター)が準決勝で敗れ、公式戦の連勝が155でストップした。それでも3位決定戦を勝ち切り、銅メダルを獲得。2年後のロサンゼルス五輪での金メダルへ向け、再スタートを切った。
準決勝で北朝鮮選手に完敗
藤波は準決勝でソン・イルシム(北朝鮮)に敗れ、1点も奪えない完敗だった。マットに座り込んでぼう然とする表情を見せ、「自分の実力不足です」と目を赤くしてつぶやいた。
三重県四日市市出身の22歳は、2024年パリ五輪で53キロ級金メダルを獲得。「地元」開催となった今大会では開会式で日本選手団の旗手を務めるなど、大きな注目を集めていた。
父との二人三脚で積み重ねた連勝
父で所属先監督の俊一さんは、前回藤波が負けた時、当時中学2年だった娘が泣いて指導を請うてきたことをよく覚えている。「そこからが2人のスタートだった」。負けた相手に勝つことが親子の目標になり、二人三脚で勝利を重ねていった。
勝ち続けてきた要因について、藤波は「レスリングが強くなりたい思い」と語る。そのシンプルな軸は強く、この先もぶれることはないだろう。
ロス五輪へ固い決意で第2章始まる
悔しさを2年後のロサンゼルス五輪で金メダルに変えるため、3位決定戦を勝ちきって再スタートを切った藤波。「絶対に、絶対に、ロスでは応援してくれた人たちと絶対に、一番を取るって決めました。この負けを必ず意味のあるものにして、強くなります」と固い決意で第2章の始まりを誓った。
なお、同大会では柔道女子53キロ級で清岡もえ(ALSOK)が金メダルを獲得。男子フリースタイル74キロ級の青柳善の輔(クリナップ)は銀、同97キロ級の吉田アラシ(三恵海運)は銅だった。