渋谷ABEMAS、松本吉弘の粘りのアガリで連敗危機を回避!最長27局の激闘を制す
渋谷ABEMAS、松本の粘りで連敗危機を回避!最長27局の激闘

Mリーグ2026-27シーズン、10月16日(金)の麻雀ch1戦目で、渋谷ABEMASは歴史に残る「最長27局」の試合に巻き込まれた。他家の猛連荘に遭った日向は-14800点の4着に沈み、深々としたいつもの礼が物悲しく映った。この時点でABEMASのチームポイントはプラス2桁となった。

松本、苦しい手を押し切る

2戦目に登場した松本吉弘も、南3局2本場で苦しい位置にいた。手牌は難しい形で、松本は6萬を打ち、マンズリャンメン+ピンズリャンカン+ソウズリャンカンのイーシャンテンにとった。ドラだけでなく七対子や一盃口も残せる形だ。

そこへ醍醐から突然リーチがかかる。松本は手番で時間を使った。安全牌が1枚もないのだ。松本は8索を打ち、ドラの4索を出さないように構えつつ、2枚ある8索を切って埒が明かなくなったらもう一度8索を打とうという考えだ。6索が2枚、7索が1枚見えているので、8索は無筋の中ではマシな部類で、無事通過した。

状況を踏まえたリスク許容

次に8萬を引くが、これも醍醐には通っていない。現物は先ほど通した8索がある。松本は8萬を押した。自分の手は愚形含みのリャンシャンテンで、喜んでプッシュしたい手ではないが、ここでオリて次局へ進んでも「親番でオーラスを迎える」のがポイントだ。下石とは同点で、オーラスで親かぶりすると4着となってしまう。このままの点数状況ではどのみち厳しいので、手が微妙でもギリギリまでリスクをとる選択をしたのだろう。

また、2着目の醍醐がリーチしてくる以上、好形リーチの可能性が高いが、醍醐は早々に9萬を打っているので、8萬はシャンポンなどの愚形にはまず当たらない面もある。その後、6筒を引いてワンチャンスとなった7萬を打ち、次の手番でも7萬を続け切り、醍醐が少し前にツモ切った2筒を合わせてイーシャンテンに漕ぎ着けた。

覚悟の勝負手

しかし次巡、さらに無筋の5萬を引く。時間を使って考えを整理した松本は5萬を押した。巡目は深くなったが、無筋はマンズ2本、ピンズ3本、ソウズ4本と多く残っている。無筋1本あたりの放銃率はそれほど高くない。ここでオリたときにはオーラスを苦しい点数状況で迎えることとなり、トップ目の本田も2着目の醍醐も「早く局を終わらせたい」気持ちが一致するため、松本がのんびり連荘させてもらえる可能性は低い。だからこそ、松本吉弘は覚悟を決めて勝負に出たのだ。

5萬を打っておけば、ピンズが伸びたときに2萬、3萬を打っていく選択肢も生まれる。そして最終手番で松本はテンパイ。醍醐の待ちは1-4萬で、待ちの5索は山になかったが、下石の手から赤5索が放たれ、「ロン」「5200。」タンヤオドラ赤のアガリが決まった。手だけを見るとオリたくなる牌の並びだったが、状況を踏まえながらリスクを許容して攻め、アガリを決めた松本の見事な打ち回しが光る局だった。

連敗危機を逃れる

南4局は下石のリーチに、大トップ目の本田がリーチ一発の2600を放銃してゲームセット。前局の松本のアガリがなければ各者の方針は変わった可能性はあるが、もし下石と松本が同点のままオーラスを迎えていたら、このアガリで下石が3着、松本が4着となっていたようにも思う。歯を食いしばって苦しいところから手を作った松本の粘りで、ABEMASは連敗の危機を逃れた。チームポイントとしてもプラス域に留まれたのは本当に大きい。

ついこの間始まった2026-2027Mリーグも、レギュラーシーズンの約4分の1を経過した。レギュラーシーズンが終わるころには、「よかったー!」とこの4人で笑い合う姿が見たい。