出雲駅伝、早大が大会新で16年ぶり3度目V 1年生2人が区間賞の快走
出雲駅伝、早大が大会新で16年ぶり3度目V 1年生2人が区間賞

陸上・出雲全日本大学選抜駅伝(12日・出雲大社―出雲ドーム前、6区間45・1キロ)で、早大が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3度目の優勝を飾った。4区の新妻遼己(1年)が新記録の区間賞で首位に立ち、その後も先頭を譲らなかった。3連覇を狙った国学院大は2位、アイビーリーグ選抜が過去最高の3位に入り、昨季の箱根駅伝覇者、青学大は11位だった。

1年生2人の区間賞が決め手

エンジのたすきが、16年ぶりにトップで出雲のゴールに帰ってきた。大学3大駅伝を通して、3冠を達成した2010年度以来の頂点に立ち、アンカーの工藤慎作(4年)は「本当に強い早稲田が帰ってきたというのをお見せすることができた」と胸を張った。

決め手となったのは、1年生2人の区間賞の快走だ。2区の本田桜二郎はトップから16秒差の7位でたすきを受け、「臆することなく、ガンガン攻めていく」という決意を前面に出し、序盤で先頭争いに合流。終盤の競り合いでも日本選手権1500メートル2位のスピードを発揮し、首位を奪った。

この激走に「刺激を受けた」という新妻は2位で4区へ駆け出し、9秒前に出た日大を1キロ過ぎで早々と逆転。勢いそのままに区間新記録でリードを広げ、優勝への流れを決定づけた。

若手の台頭でチーム力向上

早大には今季、今回補欠に回った増子陽太をはじめ、新妻、本田と昨年の全国高校駅伝1区1~3位の注目新人が加入。花田勝彦監督が「彼らだけでなく、1年生全員がレベルが高く、チームを底上げしてくれている」と語る通り、前回箱根駅伝4区区間賞の鈴木琉胤(2年)ら既存の主力陣も競い合うようにシーズン前半のトラックレースで活躍し、個々の力を伸ばしている。

苦戦気味だった前半を経て、同期に負けじと復調を示した新妻は「自分たちの代は高校だけじゃないんだぞというところを、ちゃんと見せていきたい」。若きチームの伸びしろは、計り知れない。

青学大は11位、国学院大は2位

青学大は関東勢で最下位となる11位に沈んだ。2区で先頭から遅れると、3区以降も巻き返せなかった。原晋監督は「駅伝力がなかった。速さはあるけど強さを表現できなかった」と完敗を認めた。厳しい駅伝シーズンのスタートとなったが、「悔しさをバネに、このままでは箱根のシードも取れんぞというところで発破をかけて、全日本、箱根と盛り返していきたい」と気を引き締めていた。

大会3連覇を狙った国学院大は早大の前に涙をのんだ。前田康弘監督は「前半を耐えて、3区から攻撃できれば面白い駅伝になる」と話していたが、3区で辻原輝(4年)が区間8位と苦戦。その後は早大と競ることもできないまま、58秒差の2位でフィニッシュした。主将の野中恒亨(4年)は「余裕で負けた。全員が100%を出して負けているので、話にならない」と悔しさをかみしめていた。

【総合成績】〈1〉早大(吉倉、本田、鈴木、新妻、山口、工藤)2時間5分56秒=大会新〈2〉国学院大2時間6分54秒〈3〉アイビーリーグ選抜2時間7分24秒〈4〉順大2時間7分33秒〈5〉中大2時間7分36秒〈6〉帝京大2時間7分41秒〈7〉駒大2時間7分45秒〈8〉日大2時間8分15秒〈9〉創価大2時間8分31秒〈10〉城西大2時間9分22秒

【区間最高】▽1区(8キロ)鈴木大翔(駒大)22分42秒▽2区(5・8キロ)本田桜二郎(早大)15分42秒▽3区(8・5キロ)シャドラック・キップケメイ(日大)22分56秒=区間新▽4区(6・2キロ)新妻遼己(早大)17分10秒=区間新▽5区(6・4キロ)山口竣平(早大)17分35秒=区間新▽6区(10・2キロ)工藤慎作(早大)29分00秒