熊本地震の影響で県内の外食や観光関連の売り上げが落ち込む中、県や各自治体は地域経済の早期立て直しに向けた取り組みを始めた。県はスマートフォン決済アプリを活用したプレミアム付き食事券を発行し、阿蘇地域や水俣市では宿泊料金の割引や補助を実施する。
県がプレミアム食事券を発行、スマホ決済アプリで購入
県は外食需要を喚起するため、「食べて応援!食のみやこ熊本券」を発行する。スマートフォン決済アプリ「くまモン!Pay(ペイ)」の機能を活用し、1口1万2500円分利用できるデジタル商品券を1万円で購入できる。くまモンペイが使える県内の飲食店で利用可能だ。
発行口数は20万口(25億円分)で、アプリで5日から今月中に4回(1回5万口分)に分けて申し込みを受け付ける。1人あたり最大16口(20万円分)まで申し込みが可能で、各回抽選を行う。
国の観光支援策「九州ふっこう応援割」に先駆け、つなぎの対策として実施するため、利用期間は9月10日~10月15日の約1か月間に限定。間宮将大・食のみやこ推進局長は「多くの飲食店に参加してもらい、県民にも食事券を使って経済を回す取り組みに協力してほしい」と話した。
阿蘇地域で宿泊料割引、水俣市も独自の復興策
阿蘇地域では宿泊料を割り引く「阿蘇ふっこう割」が実施される。割引の内容や期間などは市町村によって異なる。阿蘇市では1泊の宿泊料(税別)が、1人当たり1万円以上の場合は5000円、5000円以上1万円未満の場合は2000円を割り引く。割引対象者には1人1泊につき、市内の飲食店や土産物店などで利用できる2000円分の地域クーポンも発行する。
いずれも、阿蘇市観光協会に加盟する宿泊施設への直接予約などが条件。問い合わせは、同協会(0967・34・1600)へ。
水俣市も独自の復興策「でかくっか水俣キャンペーン」を実施。湯の児、湯の鶴の両温泉街や市街地のホテルを対象とし、19日の宿泊から受け付けている。補助額は宿泊料金に応じて4段階に分けられており、2000円~1万円。各施設では1人1泊につき、1000円の買い物券を進呈。食事やタクシー、ガソリン代に利用できる。
対象期間は11月30日までの宿泊分で、市が確保した予算計1800万円がなくなるまで続ける。問い合わせは、みなまた観光物産協会(0966・63・2079)へ。



