元警官が語る「観光地だけど観光地化されていない」東武動物公園駅周辺の住みやすさ実態
元警官が語る東武動物公園駅周辺の住みやすさ実態

東武動物公園駅は、上野から約40分の距離にありながら、観光地としての賑わいと落ち着いた住環境が共存する。駅前はすっきりと整備されているが、一歩街中に入ると雰囲気が変わる。このエリアは、治安の良さと手頃な家賃が魅力で、家賃3万円台の物件も存在する。

「ひとつ屋根の下 100人商店街」の誕生

商店街の衰退が進む杉戸町で、矢口さんはSNSで「ここを何とかしたい」と発信した。すると中学の同級生たちが集まり、チームが結成された。最初の活動はマルシェの開催だった。

「商店がなくなり、商売というものがなくなっていく街でした。杉戸町はベッドタウンで、多くの人は東京や大宮へ働きに行き、休日はただ暮らしている。買い物は越谷などのショッピングモールへ行ってしまう。もう一度街に『商い』を取り戻したくて、『あなたが何かできることを出店してみませんか』とSNSなどで声をかけることを始めたんです」と矢口さんは語る。

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この取り組みが広がり、現在の「ひとつ屋根の下 100人商店街」へと発展した。地域の人々が自分の得意分野を持ち寄り、小さな商いを結びつける。かつて杉戸町で愛され、その後消えた「横川焼き」というおせんべいを復活させるなど、地元の歴史や文化を継承する場としても機能している。

元白バイ警官が選んだ理由

「ひとつ屋根の下 100人商店街」のスペースで定期的にコーヒー教室を開催するバリスタの塚田夏希さんは、元埼玉県警の白バイ警官である。福岡県出身で、埼玉県警の採用試験に合格するまで埼玉との縁はなかった。塚田さんがこの地域を住まいに選んだのは、元警官ならではの視点からだった。

「もともと白バイ警官ですから、交通事故や犯罪の発生件数がとても気になるんです。調べてみると、東武動物公園駅のまわりはかなり安全な地域なんですよね。実際にここに暮らして約6年ですが、大きな不安を感じることはなく、住みやすい街だと思っています」と塚田さんは話す。

駅周辺は治安が良く、生活利便性も高い。無印良品の大型店舗もあり、買い物環境も整っている。家賃が手頃なこともあり、都内への通勤圏内でありながら、ゆったりとした生活を求める人々に人気が高まっている。

地域コミュニティの再生

「ひとつ屋根の下 100人商店街」の建物は、取り壊しが検討されていた3階建ての駐輪場を再利用したものだ。1階にはカフェレストランやレンタル棚が設置され、昼時には近隣住民で賑わう。この取り組みは、地域の絆を強め、商店街の活性化に貢献している。

矢口さんらの活動は、単なる商業再生にとどまらず、地域の歴史や文化を次世代に伝える役割も担っている。かつて存在した「横川焼き」の復活はその一例であり、地元のアイデンティティを再認識するきっかけとなっている。

東武動物公園駅周辺は、観光地としての顔を持ちながら、住民にとっては落ち着いた暮らしを提供する街である。元警官が太鼓判を押す治安の良さ、手頃な家賃、そして地域コミュニティの活発な活動が、住みやすさを支えている。

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