福井空港と新潟空港を結ぶ双方向チャーター便、17年ぶりに運航
福井空港と新潟空港を結ぶ双方向チャーター便、17年ぶり運航

再整備が進む福井空港(福井県坂井市)と新潟空港を結ぶ双方向のチャーター便ツアーが今月上旬に実施された。他空港との間での双方向チャーター便運航は17年ぶり。福井県が昨年示した再整備構想では観光面での運航促進を明記しており、今後も空港の利活用を探る方針だ。

ツアー内容と空路の利便性

新潟からのツアーは今月8日から10日までの日程で、約40人が東尋坊や永平寺、気比神宮などを巡った。福井、新潟両空港間は中型プロペラ機で往復した。県内からも同時期に、新潟・佐渡島などを巡るツアーが実施された。

空路の所要時間は約1時間。新幹線では乗り継ぎで3時間を超える。10日夕、新潟へ向かうチャーター機に乗り込んだ新潟市の男性(72)は「来る時は、本を読んでいたらあっという間に着いた。都合がついたらまた利用したい」と語った。

福井空港の歴史と再整備構想

福井空港は1966年に開港したが、隣県の小松空港が路線を充実させ、利用がふるわなくなったことから、1976年を最後に定期便の運航がなくなった。現在は県警や県の防災ヘリ、ドクターヘリの拠点となっている。

空港施設の老朽化が進んでいることを受け、県は2024年から空港の将来像に関して有識者らでつくる検討委員会を開き、昨夏に再整備構想を策定した。

再整備構想によると、新空港ビルは防災拠点としての機能強化、観光・ビジネスでの利用促進、地域から親しまれる空港の3点を柱としている。昨年度からの5年計画で、現在のビルを取り壊して駐機場を拡張し、新しいビルを建設する。総事業費は約50億円を見込んでいる。

新ビル設計案と今後の利活用

新しいビルについては今月、県が基本設計案を公表した。設計案によると、鉄骨3階建てで、床面積は1900平方メートル。工期は2027~2028年度で、供用開始は2029年度を予定している。

2009年以来の双方向のチャーター便ツアーの実現について、県福井空港事務所の漆崎正人所長は「空港が福井県への入り口に加わることで、観光の選択肢を広げられる。航空会社やツアー会社などの関係機関と話し合いながら、今後の活用方法を検討していきたい」としている。