「踊る大捜査線」14年ぶり新作、青島がスクリーンに帰還
「踊る大捜査線」14年ぶり新作、青島が帰還

1997年開始の連続ドラマから約30年。脱サラ刑事・青島俊作が14年ぶりにスクリーンに帰ってきた。警視庁捜査1課の刑事、青島(織田裕二)は、東京都内で誘拐事件の捜査に加わっていた。犯人は身代金の受け渡し役になぜか青島を指名する。その一方で3Dプリンターによる拳銃での連続殺人事件が発生し、毒性ウイルス散布を示唆する脅迫文が警視庁に届く。

定年間近の青島、若手と捜査

事件は現場で起きている――と、上層部に叫んだ当時30歳の湾岸署員・青島も、今や定年間近の58歳に。役と同い年の織田が現場の最前線で東京都内を全力疾走する。青島は、仕事に血気盛んな芝田(趣里)、対照的に冷静な美浦(白洲迅)ら子供世代の若手と捜査し、かつていかりや長介が演じた和久と青島を思わせる。青島と芝田の、ある会話の場面は“働く人”の心に染み入ることだろう。

シリーズらしさと音楽

一方、青島は同期の上司やキャリア組とも正面から向き合っていく。思いや方針にズレはあるのに、何だかんだで事が運ぶのも面白い。名画のオマージュやセルフパロディー、ギャグも盛りだくさん。カメラの引き、寄りを駆使しておかしさや肩すかしを食らわす演出も「踊る」らしさが健在だ。織田が緑のコートをひるがえし、松本晃彦のあの耳なじみのある音楽が劇場に響けば、ワクワク感は止まらない。

公開情報と鑑賞のポイント

本作を見る前に、できれば特にドラマ第1話を見返しておいてほしい。思わず声が出るかも。(読売新聞教育部 高梨しのぶ)

「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ」はTOHOシネマズ日比谷などで公開中。上映時間は2時間22分。