8月末の記録的な大雨による被災者を支援するため、福井、坂井両市で3日、ボランティアセンターが活動を始めた。時折、激しい雨が降る中、県内各地から駆けつけたボランティアが、浸水した住宅の後片付けなどを手伝った。
福井市では14人が活動
福井市ではボランティア14人が、広範囲で浸水被害があった森田地区の住宅3軒を訪れた。女性(77)の自宅は、玄関や居間などが浸水。ボランティアが水にぬれた畳やカーペットを外に運び出したほか、たんすの底を乾かすために移動させる作業にあたった。
女性は「畳などを一人で運ぶのはとてもできない。短時間でやってもらって、感謝しかない」と涙ぐんだ。
市災害ボランティアセンター連絡会によると、3日時点で、市内でボランティアの支援を必要としている住宅は約30軒に上る。小柏博英座長(58)は「まだまだ困っている人がいるので、普通の生活に戻れるよう、多くの人の力を貸してほしい」と呼びかけている。
坂井市では12人が作業
坂井市では、ボランティア12人が住宅など3軒で作業した。このうち、丸岡地区の女性(83)方では、越前市から訪れたパート従業員(66)ら3人が浸水した部屋にあった棚などを外に運び出した。女性は「腰が痛いので手伝ってもらって助かる」と感謝した。
2024年1月の能登半島地震を機にボランティア活動をしているというパート従業員は「募集があれば絶対に来たいと思った。少しでも人のためになれば」と話していた。
住宅被害は5市1町で299棟
3日午後1時現在の県のまとめによると、住宅への被害は床上・床下浸水のほかに一部損壊も加わり、5市1町で計299棟になった。被災状況を調査中の自治体があり、今後件数は増えるとみられる。
福井地方気象台は引き続き、大雨で地盤が緩んでいる場所での土砂災害に警戒するよう呼びかけている。



