アンダーパス冠水前規制、全国6か所で先行実施へ 国交相が表明
アンダーパス冠水前規制、全国6か所で先行実施へ

千葉豪雨で道路や線路の下を通る「アンダーパス」が冠水し、乗用車が水没して死者が出たことを受け、金子国土交通相は3日、全国6か所の国道アンダーパスで、冠水前から予防的通行止め規制を行うと明らかにした。

対象は全国6路線、4日から運用開始

国交省によると、今回対象となるのは北海道釧路市の国道44号、山形県酒田市の同7号、同県鶴岡市の同112号、新潟市の同7号、鳥取県米子市の同9号、高知県須崎市の同56号の計6路線で、各1か所ずつ。詳細は4日に発表され、同日から運用を開始する。過去に冠水し、車両の水没被害が発生するなどリスクが高い場所が選ばれた。

アンダーパスは県道なども含めると全国に3841か所あり、今回は国管理分から特に危険な箇所を優先的に選び、先行実施する。「レベル4大雨危険警報」が規制基準となる見通しで、国は順次、対象の拡大を図る。

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規制基準と今後の対策

国は先月31日から、千葉豪雨で死者が出た国道16号村田町アンダーパス(千葉市中央区)で規制を開始しており、〈1〉レベル4大雨危険警報発表〈2〉1時間雨量が50ミリに到達(予測を含む)〈3〉千葉国道事務所や警察が冠水の可能性があると判断――の場合に通行止めとする。千葉豪雨で発表された「レベル5大雨特別警報」の段階では手遅れとなりかねず、今回の6か所でも同様の基準が見込まれる。

規制時の車両進入防止措置としては、通行止め看板やバリケードなどの設置を想定し、将来的には自動式や遠隔操作式の遮断機導入も検討している。

被災現場の視察と背景

金子国交相は3日、千葉市内の被災現場を視察後、報道陣の取材に「全国の道路関係者と相談しながら対策を進めている」と説明。危険性が高く、対応可能なところから順次、安全対策を強化する方針を示した。

国交省によると、アンダーパスは渋滞緩和などのために整備され、所在地は都市部に集中。出入り口が坂で、中央部は周辺より低いため雨水などが流れ込んで冠水しやすい。千葉豪雨の前にも愛知県清須市で2016年9月、車が水没して運転していた女性が死亡した。千葉豪雨では死者13人のうち、2人がアンダーパスで亡くなった。

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