紀伊半島大水害15年、那智勝浦で追悼 遺族「つらさ変わらない」
紀伊半島大水害15年、那智勝浦で追悼 遺族「つらさ変わらない」

2011年の台風12号による土砂災害などで死者・行方不明者が98人に上った紀伊半島大水害から、4日で15年となった。甚大な被害があった和歌山県那智勝浦町では追悼の行事が営まれ、遺族らが犠牲者をしのんだ。

9県で83人死亡、15人不明

動きの遅い台風12号がもたらした豪雨で、土砂崩れや河川の氾濫(はんらん)などが起き、近畿や中四国など9県で83人が死亡、15人が行方不明になった。

紀伊半島では降り始めからの総雨量が1千ミリを超えたところが多く、和歌山、奈良、三重の3県で死者は73人、行方不明者は15人に上った。和歌山県那智勝浦町での死者・行方不明者は29人に及んだ。

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慰霊碑に29個のキャンドル

特に被害が大きかった地域にある「紀伊半島大水害記念公園」では、土石流が発生したとされる時間帯の午前1時に、遺族や地元の人たち十数人が集い、犠牲者の数と同じ29個のキャンドルを慰霊碑の前に並べて火をともし、手を合わせた。

呼びかけたのは、2024年に解散した那智谷大水害遺族会の元代表、岩渕三知生さん(65)。記念公園の敷地にあった実家で、おいと父を失った。「遺族は何年たとうが変わらない。お盆すぎからこの時期、つらい思いがフラッシュバックする」と語った。

大水害で妻と長女を亡くしながら、災害対応のあたった当時の町長・寺本真一さん(73)は「長い15年だが、昨日のことのように思う」と振り返った。

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