九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)での事故を想定した防災訓練が3日、佐賀県内で実施され、自治体や九電の関係者、住民ら計約3万1700人が参加し、避難方法を確認した。
電源喪失を想定し対応確認
訓練は地震で玄海原発4号機の電源が失われ、緊急事態となった想定で実施された。船に機器を設置して通信手段を確保する訓練などのほか、陸上自衛隊佐賀駐屯地の輸送機オスプレイが初めて参加し、国の関係者を県オフサイトセンターに搬送する訓練が行われた。
玄海原発では、重大事故が発生した際の指揮拠点となる敷地内の「緊急時対策棟」での訓練が報道陣に公開され、職員約100人が参加した。地震発生直後に発電所長を本部長とする発電所緊急時対策本部を設置。冷却水の漏えいや炉心冷却装置が機能しなくなった状況が発生し、午前8時50分頃には電源を喪失、周辺地域へ放射性物質が放出される危険性が高まったことを国へ通報する想定で対応を確認した。対策棟では4号機の原子炉の運転状況をモニターに映し、職員たちが情報共有した。
国や他県とテレビ会議、離島住民の避難訓練
県庁では午前9時15分、国や福岡、長崎両県などの自治体とつないだテレビ会議が開かれた。政府の原子力災害対策本部長となる首相の代役が原子力緊急事態宣言を発出したことを説明。各自治体が住民避難の現状などを報告した。
玄界灘に浮かぶ唐津市・馬渡島などでは、島民役の高校生らを陸上自衛隊のヘリコプターで運ぶ離島住民避難訓練が行われた。