クマなどの出没に備え、市町村の判断で市街地での発砲を認める「緊急銃猟」の理解を深めようと、環境省は3日、盛岡市の渋民公民館で自治体職員向けの研修会を県内で初めて開いた。同市や県、盛岡東署、猟友会の約30人が射撃や机上での訓練に臨んだほか、県内外の自治体職員ら約60人が見学して、制度の運用を学んだ。
研修会の目的と全国展開
研修会は昨年9月の制度導入後、同省が全国各地で実施している。自治体の訓練のモデルにしてもらうのが目的で、今年度は岩手を手始めに、今後は全国5か所で開催する予定。
訓練内容と参加者の反応
この日の訓練は、同公民館周辺に成獣とみられるクマ1頭が出没したとの想定で行われた。参加者は、出没の確認から発砲後の安全確認までの流れを机上や実地訓練を通じて学んだ。机上訓練では同省職員らが講師となり、「内部プロセスを解説してください」「決定権者は誰ですか」との質問が飛ぶ中、参加者は本番さながらの緊張感で手順を確認した。
実地訓練ではクマの模型を使用。規制した区域内に人が立ち入り、緊急銃猟を中止する手順も体験した。
訓練を終えた盛岡市環境企画課の新井田昌幸課長は「緊急銃猟の実施には事前準備や確認が重要だと改めて感じた。今回の訓練を生かし、引き続き備えを進めたい」と振り返った。
同省鳥獣保護管理室の高瀬裕貴室長補佐は「岩手の自治体は制度の理解度が高いと感じた。平時の訓練が大事なので、今後も必要な支援をしていきたい」と話した。



